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(声/滝沢久美子)
[個人データ] [通常の紹介] |
[主なエピソード] 初登場。遺跡の発見に立ち会う。(1) 初めてジェイナスのブリッジに座る。(3) 無線でクレークの遭難を知る。(5) クレークの捜索に向かう。ロディたちに水浴びを覗かれるが、後で彼らの裸を見る。(6) クレークの死に打ちひしがれる。(7) ジワイメルウ行きを提案、バーツたちと出発する。(10) カチュアの荷物から遺跡の写真を見つける。(11) 子供たちのオブザーバー役になる。ジミーの協力で遺跡の能力に気づく。(12) 敵艦に向かって無線で呼びかける。(13) ラレドと会見。重大なメッセージを聞く。(14) メッセージの内容に押しつぶされ、酒に逃げる。ロディとキス。ラレドとの会話のテープを公表。(15) カチュアの救出に向かう。帰途、パペットファイターが被弾し、脱出不能になる。子供たちに最後のメッセージを残し、死亡。(16) ケイトが残した記録用テープが発見される。(24) |
| [勝手な紹介] 13人の子供たちの中で唯一の大人として、ケイトは数々の重荷を背負うことになります。前途有望な学者とはいえ、ケイトはまだ26歳です。彼女があの子供たちの母親兼教師となるには、あの環境は厳しすぎました。ケイトが頼りにし、そして思いを寄せていたクレークは、彼女がそうと気づいたときには既にこの世の人ではありませんでした。このとき、ケイトは初めて自らの本当の感情を子供たちに見せるのです。そしてラレドから託されたメッセージの内容に、ケイトは酒におぼれることで、現実逃避を始めます。 こうした彼女の行動を非難することは簡単ですが、その前に、それが極めて人間的な行いであるということに私たちは気づきます。いそうでいない「理想の」子供たちの中で、ケイトはどこにでもいる「普通」の大人として描かれていました。まだ少年にすぎないロディが次第に彼女にとって大きな存在となってゆくのは、彼女の背負っていた恐れや戸惑いを(理想の少年である)彼がまだ知らなかったからかもしれません。逆にロディから見ると、ケイトはそれを知っているからこそ憧れの対象だったのでしょう。 そんなケイトが、自ら非情な決断をしたカチュアの行動に心を揺さぶられたのは、実に自然なことでしょう。ここで彼女本来の行動力が戻ってくるのですが、その先に待っていたのは過酷な運命でした。最後の数分間、彼女は自分の人生を振り返りながら必死にメッセージを子供たちに送ります。そこに語られるのは極めて平凡なことながら、私たちが普段見失いがちな世の中の真理です。回り道はしたけれど、彼女はそれを最後まで見失わなかった。この事実が、人間ケイトの最大の魅力だと思います。 なお、後に作られたOVAでは、ケイトはあの後でククト側に救助されたが、重い記憶障害に陥ったということになっています。しかし、このフロアではTV原作にしたがって、彼女は死亡したものと扱います。 どうでもいいことですが、ルチーナにとっては、26歳のケイトですら「おばさん」なんですね。あぁ。 |
