ジミー・「サトイモ」・エリル

(声/千々松幸子)

[個人データ]
氏名: ジミー・エリル(Gimmy Eril)
性別・血液型: 男・AB型
生年月日: 2052年3月10日生まれ 7歳
生誕地: 地球(カナダ)
趣味・特技: ハーモニカ、生き物の観察
家族: 父母とも死亡したものと推定

[通常の紹介]
人見知りが強く、自閉症的なところがある無口な男の子。話をするのが苦手で、自分の考えを人に伝えるのに苦労する。たいてい行動が他人よりワンテンポずれてしまう(食事のときは例外)。
動植物に対する愛情が強い。観察力も鋭く、作品中でもいくつかの重要な発見を彼が行った。また、自分の大切なものが脅かされる場面では、普段の彼からは想像できないほどの力を発揮する。
作品中では、主に備品管理を担当。また、砲手として数多くの戦果も上げた。一緒に救出されたカチュアとは独特の関係を最後まで保った。最後はカチュアとともにククト星に残ることになった。また、後半になってケンツと親友になる。

 [主なエピソード]
初登場。カチュアとともに救命カプセルにいるところを保護された。(4)
敵が去った後にようやく武器を持ってくる。(8)
滑走路に両親の似顔絵を描く。中継ステーションで両親の写真を見つける。カチュアの様子がおかしいことに気付く。(11)
電動カートを見つけ、おちびさんたちと乗車。石版の周囲に苔が生えていることを発見。(12)
射撃の腕前を披露。(14)
カチュアを敵と言ったケンツと大喧嘩。(15/16)
カチュアに詰め寄るロディにつかみかかる。(17)
衝撃で落下する食事をナイスキャッチ。(18)
ケンツに蒙古斑を見せる。(21)
カチュアをタウト星に送り出す。(28)
タウト星の爆発をおちびさんたちに教える。(30)
カチュアのためにハーモニカを吹いてあげる。パーティーで酔いつぶれる。(33)
フレッドとペンチに鋭い指摘をする。(34)
男の戦いで優勝。ARVに小便をひっかける。(36)
彼の作ったジャムのふたで騒動になる。(39)
カチュアを助けるためにジェダに噛みつく。(41)
両親の死を知っていたことを話す。(42)
おちびさんに書いてもらった両親の似顔絵を受け取る。ケンツに弟になるように誘われる。(44)
誕生パーティーを開いてもらう。ケンツにハーモニカをあげる。お守りの件でルチーナにお礼を言ってもらう。(45)
カチュアに鋭い一言を告げる。(46)

[勝手な紹介]
ジミーのエピソードなんてすぐにまとまるさ、と思っていたら、探し出すときりがなくなってしまいました。ここに挙げたのは、彼のエピソードの一部分にすぎません。彼が何かをする、ということは物語全体を動かしていることであると、ようやく気付きました。本当に台詞の少ない、地味な男の子なんですが、ジミーほど存在感のあるキャラクターも珍しいと思います。
彼が自分の両親の死にいつ気付いたのかは非常に興味深いところです。カチュアの様子を見て次第に、というのが普通でしょうが、ひょっとすると最初から気付いていたが、あえて話さなかったのかもしれません。
自分のことを思ってくれるカチュアに対しては、彼は全力でそれに応えようとします。ケンツとの激しい喧嘩や、必死にジェダに噛み付く様子は、ジミーの心の奥底にある本当の強さをまざまざと見せつけてくれます。一方でおちびさんたちにあれだけ慕われるのは、やはり彼が本質的には優しい人間だからこそでしょう。最初は話すことさえままならなかった彼が、次第に仲間たちと打ち解けてゆく様子は、実に感動的でした。
射撃の腕前、ジャムを作ること、そして遺跡=石板を巡る彼の働きなど、彼の隠れた才能は計り知れないものがあります。また、後半に入ってのケンツとの友情と別れは、大きな感動を与えてくれました。彼が大きくなったら、きっと味のある男になるんでしょうね。