ククトニアンの子供たち

(声/真柴摩利=ガイ、吉田美保=メル、綾崎みき=ケイ、西宏子=ユウ)

[個人データ] 氏名: ガイ(Guy) 性別: 男 / 生年月日: 不明(12歳) 氏名: メル(Mell) 性別: 女 / 生年月日: 不明(10歳) 氏名: ケイ(Kay) 性別: 男 / 生年月日: 不明(8歳) 氏名: ユウ(You) 性別: 男 / 生年月日: 不明(6歳) [通常の紹介] ククト軍によって捕らわれてしまった両親を探しているククトニアンの4人組。ガイとユウは兄弟。ジェイナスの子供たちと一時行動をともにする。

[主なエピソード] 初登場。ククト軍の基地に潜んでいた。(34) ケンツを人質にして、バギーを奪って逃走。ククト軍の襲撃に怯える。(35) マキやカチュアたちに食事をもらう。食事のお礼に果物を集める。川に落ちたユウがロディに助けられたことがきっかけで、ジェイナスの子供たちと友情が芽生える。ガイたちが男の闘いに参加。収容所でガイの父親を目撃。(36) 収容所にカチュアとともにメルが潜入。脱出に成功した両親と対面。(37) 収容所攻撃に参加し、バズーカ砲でARVを破壊。ガイがケンツに鞄を渡す。両親たちと宇宙コロニーに帰還。(38)

[勝手な紹介] バイファム全編を通してもっとも印象的なゲストキャラクターは、と尋ねられたら、私は迷わずこの4人組を挙げるでしょう。ほとんどククト語しか話さなかった彼らですが、彼らが何を思い、何を感じていたかは、画面を見ていると自然に私たちに伝わってきました。 かつてケイトが話していたように、争い事は大人たちの世界の話であることを、彼らは無意識のうちに表現してくれます。最初は互いに疑いと恐れの目で見ていたケンツたちとガイたちが、相手が信頼できると分かった瞬間、たちまち心を開き、今度は少しずつ世界を共にしようと懸命になる姿は、とても微笑ましく、かつ感動的でした。そのきっかけになる言葉が「スクンサ」=「ありがとう」というところが、バイファムらしくてすばらしいんですね。この単語を巡る、ロディ、スコット、そしてガイとケンツの動きが、物語を豊かにし、かつ引き締めてくれます。アニメーション史上屈指の、言葉による伏線が張られているとは、当時の私は全然気づきませんでした。 目の前に両親がいると分かったときのガイたちの表情、カチュアと共に収容所に潜入することを決めたメル、そして、いても立ってもいられなくなって夜の戦場に駆け出してゆく4人、こうした彼らのひたむきな姿は、ジェイナスの子供たちにも大きな影響を与えていました。ガイたちが一足早く両親とできたことで、ジェイナスの子供たちの悲しみが浮き彫りにされるあたりも、残酷ですが良い演出だったと思います。 そして、草原での旅立ちのシーン。ここでも詳細は触れません。ぜひ、LDなりビデオなりでじっくりと見てあげてください。ガイとケンツの友情と別離は、バイファムという物語の中でもひときわ大きく輝くエピソードとして、いつまでも語り継がれることでしょう。