「みんなのうた」は、現在NHK総合・教育の各テレビとラジオ第2放送で各々放送されています。

2016年度の注目点は「?」枠（お楽しみ枠）が大幅に増加したことでしょう。なんせ、火曜日・日曜日を除く毎日どこかで、テキストにも載らない、番組公式HPでしか発表されない曲が放送されているのです。
番組もついに55周年を迎えることになり、過去の膨大な名曲の数々という貴重な資産を持っています。これを活用しない手はない、と制作サイドが考えるのは至極当然でしょう。私たちもその恩恵にあずかっているわけで、これは素直に喜ばしい。
ただ、見方を変えると、ちょっとお手軽に過ぎませんか? という思いもなきにしもあらず。テキストに載せずにすむので、著作権の問題なども楽でしょうし、予算も多少は圧縮できるでしょう。もちろん、昔からのファンには喜ばれる。だけど、あまりこれに頼りすぎると、新作が生み出すパワーが、昔の作品の中に埋もれてしまわないか? と、ついつい余計な心配をしてしまいます。
概ね2010年度を境に、番組自体が若干ターゲット世代を下げたのは確かでしょうが、その試行錯誤がまだ続いているのかもしれません。子ども向けに本当に優れた作品を送り出すことは、実に難しい。それを成し遂げる数少ない番組が「みんなのうた」なので、私のような古いファンへの媚は最小限に抑えて、もっといろんなチャレンジを続けてほしい、と切に願います。
なお、TV放送枠は33コマ＋リクエスト枠1コマ/週と、概ね昨年度並みを維持しています。つまり過去最大規模が続いていることになります。この状態がいつまで続くのか、ファンとして興味深く見守っています。

この番組の放送編成体制は、前述の通り変更が激しく紛らわしいのですが、「毎年4月から翌年3月までを2カ月毎に区切って放送曲を決定」というシステムはここ30年以上は変わっていません＝おそらく番組開始当初から同じでしょう(このフロアの構成もこれに従っています)。長らく「2カ月で新曲を3〜4曲、テレビ・ラジオでの再放送を3〜4曲、ラジオのみの再放送を3〜4曲」というパターンがほぼ定着していましたが、直近は年によってめまぐるしく変更されています。
大相撲・高校野球・国会中継や、その他の特別番組がない場合の、この番組の標準放送体制は上記のとおりです。
※なお、地方によってはこれとは異なる独自の放送体制・曲目を採用しているところがありますので、ご注意下さい。また、RADIO JAPANその他海外における放送は、当サイトではサポートしておりません。