懐かしのアルバム…初期作品集について

1.はじめに 1961（昭和36）年に「みんなのうた」が始まって以来、本当にたくさんの曲がこの番組の中で発表されてきました。と同時に、数多くの作品がレコード・テープ・そして最近ではCDなどの形で発売されています。 ところで、さる方のご厚意で、私はあるレコードアルバムを入手することができました。1976(昭和51)年発売のこのアルバムは、「みんなのうた」放送開始15周年を記念してNHK自らが監修したもので、おそらくこの番組初の大規模な作品集となっています。 ここに収録された曲のほとんどは、今では「みんなのうた」本編で放送されることはありません。そもそも、私が生まれる前に放送されていた曲もたくさんあります。しかし、アルバムを聞いてみると、多くの曲が「みんなのうた」という番組を離れて、人々に親しまれる作品となっていることに気づきます。 ここでは、このアルバムを通して、「みんなのうた」初期の作品がどんな物であったのか、そして当時この番組が何を目指そうとしていたのか、少しずつ探ってみようと思います(そんなことできるんかいな)。 なお、このコーナーは、当時の番組そのものを再現することを目的とはしていません。先にも触れたように、私自身はこの頃の「みんなのうた」を見ていたわけではありません。また、アルバムに収録された曲は、放送当時とはアレンジなどが大きく異なるものがあります(そのようにした作品が多い、とライナーノートにも明記されています)。この点をご了解いただいた上で、以下のページへお進みください。

みんなのうたトップへ	解体新書扉へ		次のページへ