「みんなのうたの世界展」 in 福島
| この番組の放送開始55周年記念の一貫として、「みんなのうたの世界展」と銘打った展示会が企画されました。 2015年暮れに徳島で開催された展示会は、実は開催されていたことすら知らなかった(気づかなかった)のですが、今回、福島県は三春町にある「福島さくら遊学舎」(または「福島ガイナックス」と言った方が有名かも)で開催されることを知り、その初日にお邪魔してきました。 往路は大阪から青春18きっぷで2日をかけて(しかも思いっきり遠回り＝糸魚川→新潟→会津若松→郡山→水戸→いわき)、帰りはずっと新幹線と言う矛盾に満ちた日程で、これはこれでとても意義深かったのですが、とりあえずパス。 |
| 展示内容についてこまごま語るのは野暮に尽きるでしょう。これはもう、行ってみてください、としか言いようがない。とは言いつつ、少しは紹介しないと、わざわざこのページを作る意味がありません。 番組のファン(どちらかと言えば一昔前の作品により愛着のある方)なら、ここに並ぶ展示物を見るだけで、卒倒してもおかしくありません。なんせ、全部本物なのです! 「山口さんちのツトム君」や「ミスターシンセサイザー」などの貴重なセル画は、単に番組の代表作というだけでなく、日本のアニメーション史からみても極めて重要な資料です。ひょっとするとTVアニメとしては最後のセルアニメになるかもしれない、久里洋二の「われわれは宇宙人だ!」がしっかり展示されているあたり、企画サイドはよくお分かりでいらっしゃる。 また、セルアニメ以外の展示物の充実も目を見張る物があります。なにより驚いたのは、「メトロポリタン美術館」の人形セットの実物。これはすごい! たまたま会場におられた主催者スタッフさんにお話を伺えたのですが、故岡本忠成氏の奥様にお願いして、倉庫を探してみたら本当に見つかって驚いたとのこと。ご家族ですら見たことがない、まさに幻のセットで、件のスタッフさん曰く「宝探しをしているようで、本当に興奮しました」とのこと。いや、その気持ち、よく分かります。 また、私一押しの「以心伝心しよう」の実物アニメ動画(市販のメモ用紙に描画)が、さりげなく飾られているのも見逃せません。いや、これはびっくり。この前で私は何分立ち尽くしていたことか。 この他にも、最近の迷作(ほめ言葉)「かいじん百面相」や「ぼくはくま」のスタジオセット等、盛りだくさんの展示物が、会場を埋め尽くしています。 会場内には2カ所映像ブースがあって、それぞれ昭和編・平成編と区分された名曲集が流れています(絶妙の選曲に唸らされます)。また、展示対象になっている曲の大半には、その楽曲の(主に映像に関する)エピソードと映像作家に関する紹介が掲示されているのですが、これも読み応えあって、新たな発見にいとまがありません。残念ながらこれらは写真撮影不可なのでここでは紹介できません。ぜひ現地に行って、ご一読ください。 …と会場スタッフさんから聞いていたのですが、実は動画とプロフィール以外は撮影自由ということを、時間切れで退場する10分前に先ほどの主催者スタッフさんから伺って、私の頭の中で何かが完全にぶっ飛びました。 大急ぎで会場をもう一回りしながら撮影した写真の一部を、ここで紹介しておきます。これの実物が、本当に展示されているんですよ! |
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| …どうですか、行きたくなってきませんか? 私自身は、時間が許せば是非もう一度見に行きたい。今回写真撮れなかったリベンジ、じゃなくて、今回時間がなくて見ていなかった名作集をじっくりと会場で眺めたいのです。大半の作品はDVDなどで所有していますが、やはり会場で見るのは格別。そしてもう一つ、アニメ谷内六郎版の「ちいさい秋みつけた」はやっぱりじっくり拝見したいのです。 番組ファンのみならず、アニメーションに興味がある方、音楽全般に興味がある方なら、きっと至福の時間があなたをお待ちしています。ぜひぜひ、会場に足をお運びください。 ●みんなのうたの世界展 会期：2017年1月9日〜3月26日 まで 10時〜17時 会場：福島さくら遊学舎(福島ガイナックス) 福島県田村郡三春町 JR三春駅からタクシーで約10分、郡山駅からなら20分 料金：大人1000円、大学生700円、中高生600円、小学生400円、未就学児は無料 (2017.1) |
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