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5.変わり種のエピソード もう50年近くも続いているが故に、みんなのうたの作品中には、放送中に思わぬアクシデントに見舞われた曲がいくつか存在します。また、そうではなくても普通の作品とは少し違った扱いを受けた作品もあります。 |
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合格ロックンロール 1991年2/3月に放送された曲。内容はまさに受験生への応援歌。ところが、2番の歌詞の一部に人格を傷つける内容の部分があると、一部団体から抗議がNHKに寄せられた。結局、NHKは急遽その部分の歌詞を差し替えた新バージョンを作成して放送を続けた。番組の歴史の中で、放送途中で歌詞が変更となったのは、この曲だけ(のはず)。もちろん、テキストに掲載されている歌詞は変更前の物。…確かに、そう取れなくもないけど、筆者個人には、どう考えてもイチャモンにしか思えない。何もこんな所に目くじらを立てなくてもいいと思うんだけどなぁ。その後、現在まで再放送されず。曲そのものは本当にいい曲です。 ※歌詞の変更については、出原様から「学校坂道」でも行われたとの情報をいただいています。こちらでは、テキストと異なる歌詞で歌っていたのが、途中からテキスト通りの歌詞に変更になったとのことです。その内容から推測する限り、特に抗議があったという物ではないように思えます。 |
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桜、舞う 1992年2/3月に放送された曲。春を間近にして季節感あふれる曲だった。映像も、曲の内容にあわせて、岐阜県のとある有名な桜の大樹が満開になっている様子をバックに、歌手(名は伏せます)が優雅に舞っている場面を合わせていた。ところが、この映像に苦情が相次いだ。曰く「下手くそな踊りが邪魔で桜の花が見えないじゃないか!」…とうとう、放送の後半からは、映像から踊りがなくなってしまい、桜の花が画面を占領することになった。94年の再放送時には、最初から桜だけの映像が流れていたので、踊りつきの方は、もう二度と放映されないと思われる。ま、今ビデオを見直しても、踊りは確かに上手とはいえませんが… |
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また明日 1994年8/9月に放送された曲。この曲とペアで放送された「チュンチュンワールド〜おげんきたいそう」が、放送時間3分を超える大作(今のロングバージョンの先駆け)であったため、この曲に与えられた時間は、わずか1分20秒余りしかなかった。結果として、曲の大半がカットされてしまい、なんとも中途半端な放送となってしまった。その代償というわけか、この曲は2回あった再放送の度に、異なる映像が使われている。ところが2回目の再放送では「チュンチュンワールド」が終わった後に、どこかの幼稚園で園児たちと一緒に歌手が踊り狂うという映像が放送されるに及んで、後半1カ月はほとんど「また明日」が放送されることはなかった。時間の都合上、「チュンチュンワールド」と一緒にしか放送される可能性がない作品。 |
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ごっつぉさま 1997年6/7月に放送された曲。もともと、食物連鎖を扱ったという内容もさることながら、演奏のイメージもみんなのうたとしては異色作であったことは間違いない。それはともかく、放送途中の7月半ばからこつぜんと番組から姿を消してしまうという、おそらくみんなのうた史上初の扱いを受けてしまった(ちなみに、この曲の代わりに放送されたのは「わたしのふるさと」)。これはあくまでも推測だが、ちょうどこの作品の放映直前に発生したある事件の影響があるのではないだろうか。ちなみに、この事件の犯人が逮捕された直後に放送中止となっている。なお、翌98年2/3月に再度新曲として番組に登場したが、実は曲・映像とも全く変更されていない。リメイクでもない作品の再放送を新曲扱いとしたのは番組史上初めてだが、このことからも放送中止の一件が極めて特殊な事情であったことが想像できる。 |
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ここまで、みんなのうたに登場した作品の「人生」みたいなものを、様々な角度から眺めてきました。番組の普段とは違う一面を楽しんでいただければ幸いです。 ※皆さんの中に「この曲にはこんなエピソードがあったよ」という方がいらっしゃれば、ほうがんまで御教授いただければ幸いです。「こんな事も知らないのか!」という話がたくさん来れば、それはそれでまた楽しいのですが… |