スコット・「ピーマン」・ヘイワード

(声/鳥海勝美)

[個人データ] 氏名: スコット・ヘイワード(Scott Heyward) 性別・血液型: 男・A型 生年月日: 2043年3月23日生まれ 15歳 生誕地: 地球(アメリカ) 趣味・特技: クラシック音楽鑑賞、ボーイスカウト 家族: 父、母 [通常の紹介] あまり自分には自信がなく、自虐的な一面を持つが、おだてられると調子に乗りやすいタイプ。子供たちの最年長者として、否応なく似合わない指揮官役を務めることになるが、次第に様になってくる。基本的にはいたって生真面目な性格で、それが時として裏目に出ることもある。 しかし、件の「エロ本事件」を契機に、次第に彼のもう一つの側面…まじめなひょうきんさが全面に出てくるようになる。 メカや兵器の操作はあまり得意ではないが、車の運転はOK。クレアとは以前からの知り合い。

[主なエピソード] 初登場。(2) クレアにギャグが通じなかった。(6) 初めて戦場の指揮官役を任せられる。(7) 不用意な通信がもとで敵襲を受けてしまう。(9) ロディとともに敵機を撃墜。(10) ジェイナスを発進させる。キャプテンに就任。航海日誌をつけ始める。(12) おちびさんたちにフライバイを説明する。(14) クルーの無法にキャプテンの自信を失う。(18) クレアを爆発させてしまう。(19) 病に倒れるが、ロディたちのピンチを救う。(20) エロ本事件発生。シャロンのおもちゃになる。(21) ジェイナス艦長に変装。(22) ロディ救出のために自らバイファムに乗る(28) ジェイナスのタウト星発進を決断、さらにククト星強行着陸を行う。(30) ククトニアンの子供たちに謝るはめに。(36) クレアの胸に手を入れる。エロ本事件その2。(39) 敵の基地でミューラァと堂々の対決。(43) エロ本事件その3。(44) 無事? にキャプテンの役割を終える。(46)

[勝手な紹介] 特にバイファム後半における、もう一人の主人公と言っても過言ではないでしょう。単なる石頭と見られがちだった彼のもう一つのキャラクターが少しずつ変わってゆく、というより表に出てくる様を、毎週楽しみにしていました。スコットと言えば21話の「エロ本事件」と半ば条件反射のように思い出してしまいますが、それ以外にも10話のカーチェイスや28話のロディ救出作戦、さらには43話のミューラァとの対決など、彼の周りには数多くのエピソードが並んでいます。そのどれもが、スコットという人間が常に全力で生きているからこそ、観ている私たちの心に残るのです。 そして、彼がそんな人間だからこそ、みんながキャプテンとして認めていたのでしょう。頭が固くて少々頼りなさげな人物として描かれてきた彼が、はじめて指揮官としての自覚を持つ場面(7話)は、とても印象的でした。おぼつかない足取りでしたが、だんだんキャプテンとして成長する彼の姿も、バイファムの重要な物語の一つでした。 クレアとの自然なつきあい方も、見ていてとても安心できました。まだ互いに照れながらも、旅が続くにつれて少しずつ距離が近づいていく様子は、さりげなさの中に確かなこだわりを持って、物語に織り込まれていました。ちょっとクレアに弱みを握られ過ぎでは、という不安はありますが…。 個人的には、バイファムのキャラクターの中で、彼が一番私自身に似ていると思います。一方、彼のように純粋に生きることができるならどんなに幸せだろうとも思うのです。私にはなく、スコットにはある多くの魅力がとてもうらやましかったのかも知れません。その意味において、彼こそは当時の私の理想像でした(今でもそうなのかもしれない)。スコット・ヘイワードのすてきな人生とすてきな仲間たちに乾杯!!