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→上村
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| 脚本 | 伊東恒久 | 絵コンテ | 康村正一 |
| 演出 | 康村正一 | 作画監督 | 芦田豊雄 |
| スコット | ロディ | バーツ | フレッド | ケンツ |
| ジミー | マルロ | クレア | マキ | カチュア |
| シャロン | ペンチ | ルチーナ | ケイト |
ゲストキャラクター(キャラクター紹介登場分以外)…なし
| クレークの遺品を持って3人がアゾレックに戻ってきた。悲しみに沈むケイトに子供たちはかける言葉がなかった。軍がすぐには助けに来てくれない、という知らせも子供たちを不安にさせた。果たして軍が頼りになるのか、そして自分たちの安全をどう守るのか、子供たちは対立する。万一の事態に備えて、バーツたちは基地に残っている武器を調べ始めた。 そんな折、ルチーナが行方不明になってしまい、しかも敵のARVバザムが地上に降りてきた。地球軍の司令部からは、何の連絡もない。子供たちはスコットをリーダーにしてアゾレック基地を守ることにした。先にルチーナを探しに行ったケイトに続いて街に入ったロディは、間一髪のところでルチーナを見つけることができた。幸いARVは彼らには気づかずに、メモリーバンクのキャビネットを運び去っただけだった。ケイトに礼を言われて照れるロディ。初めての敵の襲来は何とかやりおおせたのだった。 |
| ルチーナのパンツの描写は、当時とても話題になりました。今見直してみても、確かに細かすぎる。バザムのセンサーの動きもすばらしかった。廃墟の街で敵の姿にただ逃げるしかないロディとルチーナの恐怖が、丁寧に描かれています。 ところで、自分の立ちションに腹を立てたルチーナが迷子になってしまい、マルロは責任を感じているんですね。ルチーナを探そうと敵がいる街へ駆け出す彼の姿は立派です。この場面でロディが話す「仲間」という言葉が、この回(というかこの作品)のキーワードとなります。全てが終わって、ケイトに声をかけられたときのロディの表情が、とても印象的です。 軍の援助を待とうと主張していたスコットは、はからずも指揮官役を押しつけられてしまいます(さりげなくフォローするクレアの振るまいが心地よい)。慣れない銃を持って震え、バーツの口笛に苛立つ彼の姿は、他の3人に比べていかにも頼りないのですが、あの場面では彼こそが普通なのです。そんなスコットが「僕はここの指揮官だということを、忘れるな」と言ったとき、これからの彼の役割が決まります。そう、3話の時とは違い、彼は自らそうすることを決めたのです。ケイトの面前でバーツにさりげなく持ち上げられて照れる彼の表情も、素直でいいですね。 また、冒頭から(クレークの安否をそっちのけで)地球軍の話題ばかりしていたケンツは、敵襲を契機に自分たちも「軍隊」になると言ってはしゃぎ回っています。彼がその本当の意味を知るのは、そして彼があこがれを抱く地球軍がいかに頼りにならないかを知るのは、まだ先の話です。 ケイトの告白を聞くクレアとマキの心中はどんなものだったのでしょうか。そんなケイトを心配して様子を見に来たロディは、自分の心にどこまで気づいているのかも、興味深いところです。そんなロディの姿に気づくのはマキ一人、これまであまり目立たなかった彼女の個性がこの頃から明らかになってきます。そしてジミーのワンテンポ遅れる働きぶりも、今後私たちを楽しませてくれます。 |
