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→上村
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| 脚本 | 並木敏 | 絵コンテ | 山崎和男 |
| 演出 | 長谷川康生 | 作画監督 | 本橋秀之 |
| スコット | ロディ | バーツ | フレッド | ケンツ |
| ジミー | マルロ | クレア | マキ | カチュア |
| シャロン | ペンチ | ルチーナ | ケイト |
ゲストキャラクター(キャラクター紹介登場分以外)…なし
| バーツやロディはRVでの戦闘シミュレーションに余念がない。2人とも素質があるのか、急速に腕を上げていた。その他の年長の子供たちも、各々仕事を分担するようになった。ケイトは例の遺跡と石板の研究を進めていた。ロディたちの訓練を羨ましそうに眺めるケンツもRVに乗りたいのだが、背が小さくてフットペダルに足が届かない。そんなケンツと意気投合したフレッドは、フットペダルに「高ゲタ」を取りつければ、背が低くてもRVの操縦ができるのではないかと考えた。そこに工作の得意なシャロンも加わって高ゲタを作り始めた。 昼食後3人の悪巧みに気付いたバーツは、彼らの思いを理解して、高ゲタつくりを手伝ってやる。完成した高ゲタをディルファムに取りつけて、ケンツが操縦を開始した。だが、駆けつけたロディは操縦を中止するよう命じる。強引な兄の言葉に反発するフレッドをロディは連れ去るのだった。 その夜、フレッドは密かにディルファムに乗り込み、操縦を始める。突如、敵の編隊が基地に接近してきた。焦ったフレッドは高ゲタを壊してしまい、ディルファムが暴走を始めてしまう。ロディとバーツが急いでディルファムを駆ってフレッドの暴走を食い止め、敵をやり過ごすことができた。 |
| 背伸びをしたがる子供の一面を上手に生かしたエピソードです。フレッドにしてみれば、自分はもう独り立ちできるのに兄さんがそれを認めてくれないのはずるい、という気持ちもあったのでしょう。使えるようにしてくれたのはバーツなのに「(高ゲタは)僕が作ったんだ!」と叫ぶ姿は、そんな彼の精一杯のアピールなのでしょう。結果として今回は失敗に終わったけれども、フレッド考案の高ゲタは、この後重要なアイテムとして物語全体を支えることになります。バイファムではこれ以外にも、初めは大失敗に終わるが、その後活躍することになるといったアイテムがいくつか登場します。 なんとかディルファムの暴走を止めた後、泣きながら謝るフレッドにそれとなく話を聞かせてやるバーツが、とてもいいですね(この時のロディとバーツの表情が、いい味を出しています)。ケンツたちが悪戦苦闘しているときに、それを怒らずに、彼らの力不足を教えてあげたのもバーツでした。相手の立場から見て物事を考え、アドバイスができるバーツ、本当にいい奴ですね。一見バリバリのツッパリ少年(死語)に見える彼のそんな行動が、子供たちを支えてくれます。 今回も食事シーンが大活躍します。境界線を巡って喧嘩するおちびさんや、食後の悪巧みを考えてそわそわするケンツたちの描写が冴えています。それ以上に、しっかりつまみ食いをしたあげく、とっくに食事を終えているジミーが楽しいですね。みんなが唖然とする中、舌をなめずる所なぞ、なかなかの役者です。また、冒頭、シャロンとおちびさんたちとのやり取りも、微笑ましくていいシーンです。シャロンの器用さは、この後も幾度か活躍することになります。 |
