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→上村
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| 脚本 | 平野靖士 | 絵コンテ | 石崎すすむ |
| 演出 | 三浦将則 | 作画監督 | 芦田豊雄 |
| スコット | ロディ | バーツ | フレッド | ケンツ |
| ジミー | マルロ | クレア | マキ | カチュア |
| シャロン | ペンチ | ルチーナ | ケイト | (クレーク) |
| 軍曹…加藤治 | 兵士…隅本吉成 |
| 行方不明となったクレークの捜索に、ロディ、バーツ、そしてケイトがバルチカンへと向かった。車中でバーツは、異星人の襲撃を受けたときのエピソードを話す。また、ロディは初めてケイトに大人の女を感じるのだった。その夜、野営地で水浴びをするケイトの姿を見つめるロディとバーツだったが、ケイトに見つかってしまった。アゾレック基地に残った子供たちは、大過なく1日を過ごすことができた。 翌朝バルチカンに到着した彼らは輸送機の残骸を見つけるが、敵兵が先に到着しており、とても近づけない。それどころか敵に見つかってしまった3人は、廃墟となった街の中を逃げ惑った。なんとか間一髪地球軍に助けられたが、バーツがアゾレックに残っている仲間も助けてほしいと頼んでも、命令を受けていないからと冷たく断られてしまった。 ようやく3人はクレークが乗っていた輸送機の残骸に到着するが、そこには誰もいない。かろうじてクレークの鞄と2人の記念写真を見つけたケイトは、自分が彼を愛していたことに初めて気づいたのだった。 |
| Aパートでのケイトたち3人の会話のシーンは、その表面的な内容よりも、ロディが初めてケイトという「女」を意識した、大きな転換点として位置づけられます。この場面があって、はじめて夜の覗き見シーンが成立します。ケイトのヌードもいいけど、その後の「おたくご立派」が最高! こうして男の友情は育ってゆくものです(?)。バーツが紹介するギャンザーなる生き物は、これ以降ベルウィック星の道中のマスコットとなります(ちょっと怖いですが)。 翌日、ケイトを後ろに座らせるロディの態度が面白いですね。ケイトはその意味にまったく気付いていないことが、その後のスコットとの通信シーンでも明らかになります。要するに、ここまでは台詞としてのストーリーと画面上のストーリーの2つが同時進行していたことになります。 バルチカンで敵の追跡から必死で逃げる3人でしたが、それぞれ地球軍に助けられます。ところが、ようやく助けてもらえたその軍人の冷たい言葉を聞いて涙を見せて悔しがるバーツの姿に、戦争がいかに過酷なものかがよく表現されています。 ラストシーンで、呼べば当然振り向いてくれると思ったケイトがそうしないのを見て、それ以上声をかけられずにいるロディの姿がとても印象的です。子供と大人という微妙な差をロディが本当に意識したのは、このときが始めてなのかも知れません。そして、単に憧れでしかなかったケイトに対する気持ちが微妙に変化したのも、ひょっとしたらこの場面がきっかけだったのかも。 不用意な発言をしてマキに「アンタ、暗いんだよ」とたしなめられたスコットは、ちょっと反省したのかもしれません。夜、クレアとおセンチな会話をかわした後、きっと寝ずに冗談を考えたのだと思うと、微笑ましくなります。 |
