ポッドシステム
POD-SYSTEM

(メカニカルデザイン / 大河原邦男)

[主要諸元] 形式コード:不明 名称:「ポッド(POD)」 全高:不明 全備質量:不明 主エンジン:2基 姿勢制御用エンジン:2基 固有兵装:ビーム砲×2(トゥランファム)、×1(他) 乗員:2名(トゥランファム)、1名(他)

[機種紹介] RVシリーズに共通して採用された脱出装置を兼ねたコクピットのこと。宇宙空間を自律的に飛行できる能力を持つ。自衛用にビーム砲を装備している。バイファム・ネオファム・ディルファムではポッドを共通化しているため、大きな成果を上げている。最新鋭機種のトゥランファムでは、機体の操縦方法が異なるため、ポッドも別途設計された。また、大気圏飛行能力も付加された。

[ほうがんのこだわり] 別のページ(「ウェポンシステムと情報の共有」)でも述べているように、RVを極めてリアリティの高い存在たらしめた設定のひとつが、このポッドシステムでした。同じく大河原邦男氏デザインのモビルスーツにおける「コア・ファイター」の概念をさらに進め、より現実的なデザイン・メカニック・そして運用方法を獲得しています。その結果として、ラウンド・バーニアの活用とともに、「ロボットアニメ」の観点から見てもこの作品を第一級のものとならしめています。 また、操縦システムが他の機種と異なる(さらに搭乗人員が多い)トゥランファムは、新しいシステムに対応するためにポッドが更新されています。同時に、トゥランファムの運用(宇宙・地上両用)にも考慮して、大気圏内での行動能力も付加されています。ちょっとしたことですが、こうしたこだわりがうれしいのです。 そんな堅い話は抜きにしても、ポッドが活躍するシーンはどれも印象的でした。特に、ロディがポッドで脱出を図る27話や、カチュアの機転でARVを撃破する32話は、ポッドシステムなしには成立し得ない名場面として、思い出す方も多いでしょう。 たかがサブメカニックというなかれ。ポッドシステムこそはロボットアニメとしてのバイファムの真価を示すもっとも重要な設定だと、私は信じています。