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| 今回の新シリーズ「バイファム13」では、前作でいう23-26話の間、つまりローデン大佐たちの地球艦隊と接触後、タウト星軌道に到着するまでの間を埋める物語となるとのことです。つまり、宇宙空間が舞台になるわけです。 前作バイファムは、基本的に前半が宇宙編、後半が地上編、そして最後に再び宇宙に戻る、というように舞台を変えてゆきました。こうした展開はファーストガンダムの影響を色濃く受けた結果ともいえますが、一方でそれぞれの空間で独特のエピソードを生み出すことにもつながり、一定の効果をあげていました。その中でも、特に高いクオリティを保っていたといえるのは、やはり前半の宇宙編ではないでしょうか。 バイファムの中では宇宙空間(特に無重力状態)の描写に優れたものがあったことは、他の部屋でも述べているとおりですが、「銀河漂流」という題名からしても、この作品のメインとなる舞台が宇宙空間にあることは、間違いないでしょう。 もちろん、後半の各ストーリーにも、ユニークなエピソードや感動的なシーンはたくさんありました。キャラクターがのびのびと自己主張する機会も、後半の方が確かに多かったと思います。しかし、そうしたメリットを取らず、あえて緊迫感の漂う宇宙空間でのドラマ作りを志向した新作スタッフに大いに共感します。 バーニアを吹かして進路変更を試みるRVや、ジェイナスブリッジ内部での細かなお芝居などは、やはり宇宙編ならではのシーンです。前作同様のこだわりがあれば、きっと現在ならではの「宇宙空間」らしさを表現してくれるものと期待しています。 |
