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クレア同様にマキも、今回の作品ではちょっと地味な扱いを受けることになります。ファンとしてはちょっと寂しいという思いはあるのですが、それでも、いかにも彼女らしいという場面がいくつも描かれたことは、その寂しさを忘れさせてくれる物がありました。
ケイトの話をスコットたちから聞いて、ショックを受ける子供たちの中で、(事情を把握できないケンツを除いて)もっとも気丈に反応したのはマキでした。女の子のリーダーであるはずのクレアはちょっとセンチメンタルになってしまいますが、彼女の意も汲みつつ積極的に場を引っ張っていく様は、さすがはマキだなぁ、と感心してしまいます。そういえば、ケイトと対面したときに、初めて彼女に名を名乗るのもマキでしたね。
それから、マキと言えば忘れられないのがお料理。今回は、本格的な調理シーンこそなかったものの、冒頭での差し入れシーンを皮切りに、懐かしさいっぱいといった場面がいくつか登場しました。あそこでのバーツとのやり取りで本編を思い出させてくれるあたり、心憎い演出です。また、キャンプでの夕食の場面で登場したシチュー鍋には参りました。「自分でよそって」という台詞も嬉しいですね。
歓迎午餐会の席でのクレアとのダイエット論議といった、マキのチャーミングな一面がしっかり描かれているところも忘れられないです。その夜、寝室にやってきたケンツに枕を投げ続けていたのは、画面では分からないものの、きっとマキなんでしょうね。ということは、ケンツは彼女のおかげでシャロンの秘密(?)を知ることになったわけで…。
今回の衣装は、トレードマークであった「MAKI」帽がなくなりましたが、彼女のちょっとボーイッシュな魅力を上手く引き立てていて、個人的にはとても気に入っています。本編同様に束ねた髪をちょこんと頭に乗せている様がなんともいえない。そういえば、一部で人気沸騰だったパジャマ姿も再登場していました。
そんなマキも、ケイトの記憶が戻らないという事実には、やはりやるせなさを隠しきれません。それをことさらに強調するでもなく淡々と描いていくところに、この作品のよさがあるように思えます。
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