曲名	チュンチュンワールド～おげんきたいそう～	よみがな	チュンチュンワールドオゲンキタイソウ
作詞	森有栖香	作曲	赤坂東児
編曲	赤坂東児	うた	大和田りつこ／岡崎裕美／今田耕司／東野幸治／池谷幸雄／こどもコーラス元気組

テーマ分類	FANTASY	曲の様式	POPS
「みんなのうた」でも数少なくなった、明らかに幼児～小学校低学年をメインターゲットとした曲。そもそも、この番組で子供たちに体操をさせようという企画自体が、いい意味で常軌を逸脱しているのだが、それを決定的にしたのが、歌のメンバー。今田耕司・東野幸治・池谷幸雄というかつての全日本体操選手が、下手な歌を披露するだけならまだしも、スズメの着ぐるみを着てよたよたと体操をする様は、視聴者を唖然とさせた。もっとも、曲自身は、素朴な力強さに溢れた佳作であり、大和田りつこと岡崎裕美がしっかり脇を固めているので、それなりに聞かせてくれる。その楽しさが好評だったため、後に続編「チュンチュンワールド～マジックカーニバル～」が製作された。なお、体操シーンを組み込む関係で、演奏時間が3分30秒を超える大作となった。

映像作者	佐野元／春名務／小山直(CG)+実写
映像分類	アニメ(CG+スタジオ撮影)
いまやCGアニメの実力者である佐野元の初期の作品。大胆にデフォルメされたスズメのキャラクターが、ぱたぱたアニメの要領で画面狭しと活躍する様子が、とにかく楽しい。こういう単純に楽しい曲には、プリミティブな映像表現がよく似合うという典型例。こんな単純な技法をあえてCGでやってしまうところに、この映像の真の価値がある(もちろん、CGならではの処理もこっそりされているが)。間に挿入される男性トリオによる体操の映像は、もう涙なしには見られないほどの大ケッ作(笑)。スタッフの悪ノリぶりが存分に楽しめる。なお、再放送時には、どこかの幼稚園に歌のメンバーが乱入して、園児たちと一緒に体操を踊り狂うという、想像を絶する場面が追加された。