| 19世紀、イタリア・ジェノバに住む少年マルコの母は、父の診療所を助けようとアルゼンチンに働きに行きます。ところが、その母からの便りが来なくなり、マルコは母の元へ向かおうと、ジェノバを旅立ちます。1976年フジテレビ系TV作品全52話。原作:デ・アミーチス「クオレ」、監督:高畑勲、脚本:深沢一夫、制作:マ日本アニメーション。 |
| このアニメを観て、私は初めてまともな小説を読む気になったのでした。もっとも、結局何が何だかさっぱり分からなかったのですが。 もともとは長い小説の一部にすぎないエピソードを、1年間の骨太な作品に仕上げた、制作スタッフの力量と努力には、本当に頭が下がります。まさに「子供向け大河ドラマ」という感じでしょうか。子供向けと言いながら全く手を抜いていない作品の作り込みの確かさは、大人になった今、再びこの作品に振れても、なお力強い手応えを与えてくれます。 アルゼンチンに舞台を移してから、とりわけ町の裏通りの風景が、幼い心にもとても印象的でした。そういえば、この作品も名作劇場名物(?)の脇役の方が好きだったんです。アメディオ、かわいかったなぁ。一方で、フィオリーナは声しか印象に残っていないんです。ひどい視聴者だ。 (2001) |
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