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引越し先の新居に向かう途中、小学生の千尋の家族は神々が集う不思議な場所に迷い込みます。そこの料理を無断で食べた報いで、千尋の両親は豚になってしまいました。千尋は両親をもとの姿に戻すために、湯婆婆(ゆばーば)が取りしきる湯屋で働き始めます。謎の少年ハクや元気な湯屋の娘(リン)との交流を通じて、千尋は少しずつ生きる術を覚えていきます。様々な試練を乗り越えて、果して千尋は両親を救い出して本来の世界に戻ることができるのでしょうか。 2001年に公開され、それまでの日本映画興業記録をことごとく塗り替えてしまった長編アニメーション作品。原作・脚本・監督：宮崎駿、制作：スタジオジブリ、配給：東宝。 |
| まさに名作。だけど私はこの作品がここまでヒットすることには一抹の不安を隠しきれません。全然素直な見方じゃないけど、そういう部分を感じさせる作品であることが、私にとってこの作品を傑作たらしめているのも、また事実だったりします。 2002年のベルリン映画祭で金熊賞を獲得したことは、世界のアニメーションの歴史にとって大きなマイルストーンとなりました。心からお祝い申し上げます。そのうえ、まさかオスカーまで取ってしまうとは…でも、日本のアニメーションの真の実力を冷静に見ると、この受賞も当然のことかもしれません。 (2002.2/2002.8改築) |
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