世の中には感動を与えてくれるものごとがたくさんあります。アニメーションもその一つです。だけど、最近のTVアニメが描き出す感動って、どこか人工的な香りがするような気がずっとしていました。まぁ、人の手による作品から得られる感動って、どれも人工的といえばそれまでなのですが、特にTVアニメの場合は何かが違う。でも私には、その何かを表現する言葉が分かりませんでした。
この作品に触れたとき、私はふと、あることに気づきました。あぁ、これが自然な感動というものかもしれない。それは普段のTVアニメ(といってもそんなに見ているわけじゃありませんが)とは全く異なる形で、私の心に生まれていました。作品が私の心に触れたのではなく、作品の響きが私の心に同じ響きを生み出したのです。
それはちょうど、物理で習う「共鳴」と同じことなんだよね、カモメちゃん。

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(2005.4)