Fairy Princess MINKY MOMO 魔法のプリンセス・ミンキーモモ 第16話 荒野のミンキーモモ

ゲストキャラクター

ガチョンシンボリー	笹岡繁蔵	プリンストン	村越伊知郎
ジョニー	小出童太	ララ	原えり子
医者	龍田直樹

今回のパパ(P)とママ(M) P:ママとの初デートを語る M:パパとの思い出にうっとり

モモの魔法(変身) 馬語よわかれ! 西部のガンマンになぁれ! グルメポッポを幌馬車に!

今回の王様(K)と王妃様(Q) K:木馬にまたがる Q:銃で王様を脅す!?

ペンダントが光った理由

言及なし(おじいちゃんに一目会いたいというララの願いをかなえた=名目上)。

シンド

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ピピル

スロット

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ものがたり
サンフランシスコ→アメリカ西部→テキサス

家族でテレビの西部劇を見ていたモモは、パパたちの話を聞いているうちに、自分もガンマンをやってみたくなりました。モモはかつてジャッキーに変身したモモを乗せた名馬ガチョーンシンボリーを誘って、グルメポッポでサンフランシスコに向かいました。ところが、シスコには昔の面影はどこにもありません。 がっかりするモモ達の前にプリンストンという弁護士が現れます。大富豪オイル氏の依頼でようやく探し出した孫娘ララを、テキサスまで連れていきたいが、オイル氏の財産を狙う別の孫ジョニーが行く手を阻んでいるので困っているという彼の話に、モモはがぜん張り切ります。一行は、グルメポッポから魔法で変わった幌馬車で、テキサスを目指して出発しました。 その情報を聞いたジョニーは、不良仲間と共にモモ達を待ち受け、ついにララを連れ去ってしまいました。ジョニーたちがララを監禁している小屋に単身乗り込んだモモは、見事にジョニーたちをやっつけ、ララを助けることができました。こうして一行は無事にテキサスに到着し、孫娘に会うことができたオイル氏は、重病から奇跡的に回復したのでした。

ほうがんのこだわり

「モモ」のスラップスティック性の水準の高さを示す佳作として、このお話は重要な位置を占めています。BGMをマカロニウェスタン(のパロディ)に仕立てたのもさることながら、馬車を走らせてから以降の画面構成は、西部劇のそれを明らかに意識したものになっています(特にモモを見送るプリンストンの表情などは、一級のパロディです)。その一方で、優しさとおかしさが常にまとわりついているのが「モモ」らしさのゆえんなのでしょう。でも、それだけではない重要な特徴が、この回には隠されています。 第1話で活躍したガチョンシンボリー(実は微妙に名前が異なっている)を登場させるという演出は、ファンにとっては実に嬉しいところです。モモの誘いにあっさり乗ってしまうところが、いかにもこの馬らしくていいですね。でも、彼がいるだけでは物語が進まない、と思っていたところに、ララとプリンストンが登場して、お話は一挙にスラップスティックへの道を目指します。 ここでサンフランシスコからテキサス（バンバンシティ)まで馬車で行ったら何週間かかることやら、なんて夢のないことを言ってはいけないんでしょう、きっと。大切なことは、この旅路を通して、西部劇の世界を体験したいというモモ自身の夢がかなえられたという点にあります。その結果としてララの希望もかなえられ、ペンダントは無事に光ったのですが、それはおまけでしかありません。 これまでも、モモの希望がかなえられたという物語はいくつか存在しましたが、それらはいずれも漠然とした夢物語に過ぎませんでした。明確に「○○になりたい」とモモが考え、それが現実の物になったのは、今回が初めてです。言い方を変えると、ララやプリンストン、さらにはジョニーやオイル氏そしてガチョンシンボリーまで、みんなモモの夢をかなえるために登場した人物という役回りだったのです。この点が、この話の特異性を代表する部分だといえそうです。 ところで、幌馬車が燃えてしまったにもかかわらず、魔法が解けたグルメポッポは無傷なんですよね。やっぱり変。変といえば、王様をビックリさせた王妃様の高笑いにもびっくりしました。それから、冒頭のパパとママ、やってくれますねぇ。お二人がまだ恋人同士だった頃のデートといえば、やっぱり映画館だったんだと、妙なことに感心していました。