Fairy Princess MINKY MOMO 魔法のプリンセス・ミンキーモモ 第21話 00モモ・危機いっぱい

ゲストキャラクター

ボワロ博士	村松康雄	ベルモント	二又一成
ジルジュ	笹岡繁蔵	ギブミー	鈴置洋幸
ドムリン	福士秀樹

今回のパパ(P)とママ(M) P:(登場せず) M:モモにお使いを頼む

モモの魔法(変身) 秘密情報部員になぁれ!

今回の王様(K)と王妃様(Q) K:モモに声援を送る Q:心配のあまり倒れてしまう

ペンダントが光らなかった理由

(まだ物語が終わっていない)

シンド

ピピル

モチャ

シンド

スロット

ピピル

シンド

シンド

モチャ

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ものがたり
どこかの町→ミラノ→ジュネーブ→パリ行き夜行列車

ある朝、モモはパパが苦労して南極で集めたペンギンのくしゃみのエキスを、3丁目のボアロ博士に届けるよう、ママからお使いを頼まれました。ところが、モモが博士の家にいっても、そこには誰もいません。そこに電話をかけてきた博士は、今ミラノの研究所にいるのでそこまで来てほしいと頼みました。さっそくモモはミラノに向かいますが、やはり博士はいません。そこにまたも博士から電話がかかってきました。博士は国際犯罪組織・スルメッチに追われて、今はパリにいるのでした。モモ達は博士の助言にしたがい、情報部員に変身してどこかの情報部ミラノ支部に身を寄せました。 モモは借り受けた車に乗ってジュネーブへと向かいました。お供の3匹はグルメポッポで追いかけます。追手を振り切って無事ジュネーブ駅に着いたモモは、仲間の情報部員のジェイムズ・ギブミーと共に、パリ行きの夜行列車に乗り込みます。夜、モモの助けを借りて刺客の襲撃を退けて意気揚々のギブミー。しかし、列車の行く手にはスルメッチ一味が戦車まで繰り出して待ちかまえています。モモ、危うし!

ほうがんのこだわり

「モモ」シリーズ初の前後編2本立てで繰り広げられるどこかで見たようなこのお話、言うまでもなくあの「007」シリーズのパロディです。私は「007」をあまり見ていないので、細かいところまではよく分かりませんが、その熱狂的ファンだった私の友人によると、ありとあらゆるシーンが、「007」をモチーフにして組み立てられているとか。どなたか時間のある方、じっくりと分析してください。マジで。とりあえず、最後に流れるアイキャッチは、まさに予告編の世界ですね。 それはともかく、ヨーロッパ中を舞台に元気いっぱいのモモの活躍ぶりは、眩しいばかりです。情報部員に変身したモモは、タイトなワンピース姿がとてもお似合い。それだけでなく、列車の中ではネグリジェ姿も披露してくれますが、これすら「007」のパロディですね。そう、スパイ映画にはスリルと女の香りがつきもの。 今回、モモの相棒を務めるギブミーなるキャラクターは、いかにも「モモ」の世界の住人らしく、中途半端なキザぶりが楽しめます。スパイなんだから、もう少し地味な格好しろよ。首を絞められるときの表情なんか、たいしたものです。また、スパイでありながらポーカーの腕はからっきしのようで、頼りになるんかなぁ。 今回は、(スパイ物の常として)とりわけ小物類の活躍が目立ちました。スパイ用秘密兵器の入った鞄、とんでもない合い言葉、真っ赤なフェアレディもどきのスポーツカーなどは、そのずっこけた装備で笑わせてもらいました。ジュネーブ駅でスポーツカーが「崩壊」していく様子は、どちらかといえば「007」よりチャップリンの世界ですね。また、刺客が細い鎖でギブミーを襲うというのも、芸が細かいところです。小物ではありませんが、子供のモモがフランス語で電話の応対をするシーンは、なかなかの出来でした(このシーン、フランスではどのように放映されたんだろう)。 列車の前に立ちはだかる戦車隊を見たシンドブック達は、モモに急を知らせようとグルメポッポを飛ばしています。何も知らずにポーカーに興じるモモ達。そんな様子を見て「モモに危険が一杯半」と心配する王様に、倒れ込んでしまう王妃様。スリル満点・スラップスティック満点のまま、物語は強引に次回へと続くのでした。