ミンキーモモ第23話

メインスタッフ
脚本	鷺山京子	絵コンテ	古沢日出夫
演出	古沢日出夫	作画監督	田中保

ゲストキャラクター
警官	小滝進	工場長	屋良有作
女事務長	岡崎裕美	犬	阿部きし子

ペンダントが光らなかった理由
地球の人たちの夢や希望をかなえたわけではないから

ものがたり
どこかの町
ある日、ペットショップに妙な紳士がやってきました。帰ってきたモモは、ママと話すその男を見てビックリ! その紳士こそは、フェナリナーサの王様だったのです。つまらぬことで王妃様と喧嘩した王様は、木に登った拍子にその枝が折れてしまい、地球に落ちてしまったのでした。早くフェナリナーサに帰ってと諭すモモに、王様は、王妃様との結婚は失敗だった、ここのママと幸せに暮らすんだと言い張り、モモはまたビックリ。町中を歩き回って騒ぎを起こす王様に、モモはうんざりです。
王様に優しく接するママにパパが嫉妬して、とうとう喧嘩を始めてしまいます。ところが、この様子を見た王様は、二人は喧嘩するほど仲が良いと気づき、失意の内にペットショップを立ち去ります。その頃、王様の様子を心配していた王妃様は、嫁入り道具からイカロスの翼を見つけて、王様のもとへ届けます。それを身に着けた王様は、モモが見守る前で、フェナリナーサへと戻っていくのでした。

ものがたり
どこかの町
ある日、ペットショップに妙な紳士がやってきました。帰ってきたモモは、ママと話すその男を見てビックリ! その紳士こそは、フェナリナーサの王様だったのです。つまらぬことで王妃様と喧嘩した王様は、木に登った拍子にその枝が折れてしまい、地球に落ちてしまったのでした。早くフェナリナーサに帰ってと諭すモモに、王様は、王妃様との結婚は失敗だった、ここのママと幸せに暮らすんだと言い張り、モモはまたビックリ。町中を歩き回って騒ぎを起こす王様に、モモはうんざりです。王様に優しく接するママにパパが嫉妬して、とうとう喧嘩を始めてしまいます。ところが、この様子を見た王様は、二人は喧嘩するほど仲が良いと気づき、失意の内にペットショップを立ち去ります。その頃、王様の様子を心配していた王妃様は、嫁入り道具からイカロスの翼を見つけて、王様のもとへ届けます。それを身に着けた王様は、モモが見守る前で、フェナリナーサへと戻っていくのでした。

ほうがんのこだわり
ついに、と言うか、とうとう王様が名実共に主人公となるときがやってきました。この回は、ひたすら王様の純真かつハチャメチャな動きを楽しむためにあるのです。あまり余計なことをいうのは、野暮というものです。
で、野暮を承知で少々。
1000年前とはすっかり世界が変わっているのですが、王様はあいかわらずマイペースです。自動販売機、銀行、映画館、そして自動車工場とあちこちでひと騒動ぶち上げますが、これらはみんな、王様の衣装そのままチャップリンの映画をモチーフにしたものです。特に自動車工場の場面は「モダンタイムス」そのままですね。
王様夫婦の喧嘩の原因も、なかなか笑わせてくれます。いや、ひょっとするとけっこうマジで迫っているかもしれません。しかし、あのドッシーという王妃様のペット、すごいですね。並の人間なら、あれがペットといわれた瞬間、喧嘩どころか即離婚になりかねないところですが、そうならない所は、さすがフェナリナーサ人(笑)。
それ以上に、パパとママの喧嘩の原因は笑わせてくれます。「夫婦喧嘩は猿も食わない」と茶々を入れるシンドブックも秀逸。「おととしのアイスクリーム」「3年前のトランプ」と互いを罵りあう二人を見て、王様が「二人は仲良し、ワシは負けた」とつぶやくのももっともですね。
そんなエピソードにモモは翻弄されてしまいます。自分の魔法ではどうすることもできない無力感を感じながら、それでもモモは王様のことを気遣います。同じように王妃様も王様のことを気遣っていたのです。その二人の願いがかなえられたとき、王様は空高く舞い上がり、フェナリナーサへと帰っていきます。その姿を見送るモモの表情と、それを見守るシンドブック達が、とても印象的でした。あわせて、フェナリナーサの住人の夢をかなえてもペンダントは光らないという、悲しい(けど当然の)結末も、忘れてはいけません。
最後にどうでもいいことを2つ。
モモの好きなアニメ映画って、いったい何だったんだろう。気になるなぁ。それから、ゲストキャラに登場する「犬」、こいつの名演技には爆笑しました。


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第23話

ころがりこんだ王様