shine pendant

Fairy Princess MINKY MOMO

魔法のプリンセス・ミンキーモモ

第25話

がんばれミラクルズ

メインスタッフ
脚本 土屋斗紀雄 絵コンテ 日下部光雄
演出 大庭寿太郎 作画監督 高橋正宗

ゲストキャラクター
サキ 小宮和枝 リンダ 勝生真沙子
ピッチャー 山崎哲也 ニール たてかべ和也
ゴリラ 屋良有作 オットリー 水鳥鉄夫

今回のパパ(P)とママ(M)
P:(登場せず)
M:ミラクルズの勝利を喜ぶ

モモの魔法(変身)
野球選手になぁれ!

今回の王様(K)と王妃様(Q)
K:バットを振り回す
Q:モモの運動神経は私譲りと主張

ペンダントが光った理由
言及なし(野球をしたいという女性の願いをかなえた)。

モモ モモ モモ モモ スロット モモ モモ モモ モモ

ものがたり
どこかの町
野球のワールドシリーズでひいきのチーム(ドコカーズ)が優勝して大喜びのママを見たモモは、自分も野球をしてみようと草野球チームを訪れますが、女の子には野球は無理といって相手にされません。ところが、そこに現れた女性バッターが見事にボールを打ち返し、みんなはビックリします。サキという名前のその女性は、野球をしたいという女性を集めてミラクルズというチームを作っていたのですが、キャッチャーがいないのが悩みでした。そこでモモは野球選手に変身して、そのチームに参加しました。
その頃、オーナーから優勝記念イベントのアイデアを出せと言われて弱っていたドコカーズの監督は、たまたま見かけたミラクルズとドコカーズと対戦させることを思い付きます。最初は尻込みしていたミラクルズの面々ですが、モモの説得で試合に勝つべく練習に励みました。
試合当日、女性だからと甘く見ていたドコカーズの面々に、ミラクルズは本気で勝負を挑みます。思わぬ苦戦に焦ったドコカーズもようやく実力を見せ、試合は最終回までもつれます。あと一人でミラクルズの勝利というところで、ピッチャーのサキは故障のため投げられなくなってしまいました。急遽マウンドに立ったモモは、ドコカーズの強打者を三振に仕留め、見事ミラクルズは勝利を収めたのでした。

ほうがんのこだわり
今では女性の野球チームなんてさほど珍しいことではありませんが、それでも大学野球に女性選手が出場すると、新聞に取り上げられるほどの話題になります。ましてや、この番組が放送された当時、女性が野球をするということは、まだまだ一般的ではありませんでした。でも、女の子だって野球をしたい! そんな(ひさびさに)素直な夢を、今回取り上げています。
このお話のモチーフが、かの名作「がんばれベアーズ」にあることは、いうまでもありません。それをどう「モモ」風に料理するかが、今回の見どころとなりました。その結果は、実際にご覧になっていただくのがいちばんですが、個人的には、いい意味でのセオリー通りの演出に好感を持っています。
とにかく、モモはもちろん、野球をする女性たちの表情がいいです。本当に好きなことをやっているんだ! という喜びが画面から伝わってくるので、見ているこちらもワクワクしてきます。
ワールドシリーズ優勝チームとの対戦は、大きな夢ではありますが、さすがに素人の女性チームにとっては荷が重すぎます。その重圧をはねのけるモモとサキの説得が上手い。再びやる気を持ったメンバーに「どうせ試合するなら、やっぱり勝つべきじゃないかしら」と言ってさらにのせてしまうあたり、もう拍手ものです。
試合当日の描写は、これぞお約束、という場面の連続なので、それを楽しむぐらいで見るのがいいと思います。最後にモモが見せる「超本格派」投球フォームは、やっぱりあの番組から取ったのでしょうか? それはさておき、さすがにベンチには入れないのでスタンドから応援するお供の3匹の描写が、緊迫する画面の格好の息抜きとして、冴えていました。
ドコカーズに勝って大喜びのサキは、自分だけでなく、彼女の父親の夢をも同時にかなえたことになります。モモのペンダントは、いつもより強く輝いていたのでしょうか?