Fairy Princess MINKY MOMO 魔法のプリンセス・ミンキーモモ 第26話 妖魔が森の花嫁

ゲストキャラクター

伯爵	肝付兼太	トミー	鈴木れい子
シド	中野聖子	エリカ	:高野雅羅
村人	岡崎裕美

今回のパパ(P)とママ(M) P:魔法を掛けられていた M:パパの帰りが遅いとため息

モモの魔法(変身) 花嫁になぁれ!

今回の王様(K)と王妃様(Q) K:モモの花嫁姿に喜ぶ Q:なぜ王様と結婚したのかと悩む

ペンダントが光らなかった理由

誰かの夢をかなえたわけではないから。

モチャ

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スロット

モチャ

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ものがたり
グリリンランド山脈・ヒル村

パパが予定を過ぎても帰ってこないので寂しそうなママを見かねて、モモはパパの出張先のヒル村へ向かいました。モモが村人に声をかけても、彼らは知らんぷり。モモはパパと出会いますが、なんだか様子が変なパパはそのまま古いお城に入りました。そこではちょうど村の子供たちが、主の伯爵に出て行けと叫んでいるところでした。モモは伯爵にパパに会わせてと頼みますが、伯爵は明日の夜までに花嫁をウラヌス様に差し出すようにと言い捨てて、城の奥へ消えてしまいました。その頃フェナリナーサの王様と王妃様は大騒ぎ。ウラヌスは人の血を吸って大きくなる怪物だったのです。 少年達の話では、伯爵が村に帰ってきてから大人たちの様子がおかしくなり、あげくの果てに彼らの姉・エリカが今夜ウラヌスの花嫁となるらしいのです。そこでモモは、自分がエリカの身代わりに花嫁となって、ウラヌスを退治することにしました。 その夜、花嫁に変身したモモは城の中に入りますが、伯爵に偽者と気づかれてしまいます。やがて登場したウラヌスもすっかり怒ってしまい、モモ達を襲います。しかし、モモが投げたミンキーステッキが命中して、ウラヌスは退治されました。魔法が解けた伯爵は好青年となり、エリカと恋に落ちるのでした。

ほうがんのこだわり

フェナリナーサが千年の眠りについたとき、地上に残った者は意外と多いようです。今回登場するのは、その中でもいちばん厄介な奴なのですが、それにしても、楽しい夢の国のはずなのになんでこんなのが住んでいるんだ、という疑問がないわけではありません。まぁ、怖い夢も夢のうち、毒があるからこそ楽しさもあり、といったところなんでしょうね。しかし、世界征服の前に虫歯の治療が必要というあたりが、何とも魔の抜けたところで…。 その怪物ウラヌス(天王星という意味もあります)の魔法を掛けられていた伯爵の声を演じるのは、あの肝付兼太さん。この手のかわいくも一癖あるキャラクターにはまさにうってつけ。抜群の演技力が光ります。ここで興味深いのは、魔法が解けたあとの伯爵の演技です。肝付氏がこういった「二枚目」を演じるのは実に珍しいですね。 さて、いよいよ花嫁をウラヌスに捧げる夜、「モモ」にしては珍しくおどろおどろしい雰囲気の中、ヒルダ(古い!)を思わせるきれいなキャラ=エリカも登場して、物語は一気にクライマックスへと向かいます。…と思いきや、ウラヌスが花嫁(に扮したモモ)と伯爵を取り違えるあたりから、物語はいつもの調子を取り戻していきます。シンドブック達の援護作戦があえなく失敗に終わり、すわ一大事か、とひやひやさせてくれますが、最後はモモの活躍で、何とかウラヌスを退治することができます。 すっかり平和が戻った村。楽しそうに語らう伯爵とエリカの様子を見て、モモはちょっぴり寂しげです。そこにやってくる、元気になったパパの姿に、モモはいつも以上に甘えんぼうさんです。…何ということもない場面なのですが、モモの複雑な気持ちが見事に昇華されていて、とても気に入っています。 ところで、わたなべひろし氏がこの回初めて作画監督を務めています。そのせいもあってか、作画も全般的に高水準で、モモの花嫁姿ともども見応えがあります(なんせ、一人娘の父=王様ですら見とれるぐらいですから)。特に、薄暗い場面での独特の雰囲気は、のちの「大いなる遺産」同様すばらしいですね。