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→上村
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| 脚本 | 伊東恒久 | 絵コンテ | 中村亮之介 |
| 演出 | 中村亮之介 | 作画監督 | 本橋秀之 |
| スコット | ロディ | バーツ | フレッド | ケンツ |
| ジミー | マルロ | クレア | マキ | カチュア |
| シャロン | ペンチ | ルチーナ | ケイト |
| 通信兵…小野健一 | コンピューターの声…松井菜桜子 |
| バーツはジワイメルウに行って軍の保護を求めることを決意して、準備を始めていた。一方、ロディはステーションに戻ってジェイナスで地球へ行くのが安全だと思っていた。2つの意見の間で割れる子供たち。スコットはケイトともにジワイメルウに行く安全性をシミュレートするが、満足のいく結果が得られない。 結局、ケイトをはじめ、バーツ、クレア、マキ、ペンチ、ケンツがジワイメルウに出発した。せっかくの仲間が割れてしまったと悔やむスコット。一方、ロディは黙々とシャトルの整備を続ける。そのときついにジワイメルウから通信がやってきたが、その内容はジワイメルウが敵襲を受け壊滅したという最悪のものだった。スコットはロディとともにバーツたちを連れ戻しに出発した。 バーツたちもトレーラーから見える煙で状況を理解していた。やがて敵機が彼らのトレーラーに襲いかかってきた。責任を感じたバーツは囮となって、トレーラーを敵機に突っ込ませるが、直前で撃破されてしまう。その様子を目撃したスコットたちは、弔い合戦とばかりにミサイルを発射し、敵機を撃墜した。 ケイトたちと合流したスコットたちだが、バーツのことを思い気が沈んでいた。そこへ飄々と現れるバーツ。子供たちは再び一つにまとまり、自分たちの力で地球に戻ることを決意するのだった。 |
| 序盤最大の山場といえるこの回では、何といっても迫力あるカーチェイスが最大の見せ場です。趣味で車を走らせていたバーツはともかく、あのスコットまでもが見せるテクニックは、ちょっと14-5歳とは思えない。燃えるトレーラーを必死にバーツが操るシーンは、昔見た西部劇を思い出させてくれます。囮となる決断をするときの表情なんぞ、もうすっかり大人ですね。また、スコットもやるときはやるものです。彼が率先して敵に立ち向かったのは今回が初めてでしょう。珍しくロディが冗談を言ってようやく場が和むのですが、スコットたちが互いの実力を認めあう場面は、ちょっとした青春ドラマになっていました。 いよいよジワイメルウへ出発という段になって、スコットとクレア、フレッドとペンチがそれぞれ別の決断を下すわけですが、そのときに互いにかわす言葉が、それぞれのペアの雰囲気をよく表しています。一方で、ケイトが自分とは違う選択をした時の表情や、その後のスコットの説得にも強がりを通すあたり、ケイトはロディにとって今や憧れ以上の存在になったようです。でも、彼は彼女に直接話しかけることは、とうとうしませんでした。このケイトへの意識の高まりが、これからロディの動きを少しずつ変えていくことになります。 「不確定要素が多すぎてシミュレートできない」や「優先順位AAA」といった細かい演出が光ったエピソードでもありました。敵機に追われるトレーラー内部の描写も、なかなか冴えています。女の子たちの中で外を向いているのはマキただ一人です。そのマキも、アゾレックに戻っての打ち合わせの時にはテーブルで眠りこけてしまいます。こうしたあどけなさも彼女の魅力だと思います。基地に残ったおちびさん相手に苦労するシャロンの描写も良かったですね。 シャトルの勉強を始めるロディをカチュアが手助けします。なぜ彼女が様々な操縦機器を覚えているのか、この時点では深く気にしていなかったのですが…。 |
