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→上村
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| 脚本 | 並木敏 | 絵コンテ | 西村純二 |
| 演出 | 谷川史郎 | 作画監督 | 本橋秀之 |
| スコット | ロディ | バーツ | フレッド | ケンツ |
| ジミー | マルロ | クレア | マキ | カチュア |
| シャロン | ペンチ | ルチーナ | ケイト | ボギー |
ゲストキャラクター(キャラクター紹介登場分以外)…なし
| 発進から6日が経ち、ジェイナスの航行もようやく慣れてきていた。ケイトは遺跡や石板の研究を進めるうちに、クレアド星が昔核汚染されていた事実を突き止めた。石板の不思議な能力はこれと関係があるのかもしれない。それ以上に、石板の存在そのものが、クレアド星には地球人の入植以前に異星人がいた有力な証拠となるのだった。 ケイトは、遺跡の写真を鞄に持っていたカチュアに再び遺跡のことを尋ねるが、カチュアには記憶がなかった。逆に、カチュアは自分が異星人のように思えると話し始め、ケイトが慌ててその話をやめさせるのだった。 ロディとバーツはRVの船外訓練の許可を求めた。スコットは命綱を付けることを条件に許可するが、ロディたちは命綱を外して、射撃訓練を始めてしまう。一方、ブリッジ内ではペンチとシャロンが口論をはじめ、スコットのイライラはつのるばかり。 そのさなか、異星人の戦闘艦が近づいてきた。我々に攻撃の意志はないと叫ぶケイトの必死の呼びかけにも答えず、敵はジェイナスに攻撃をかけてきた。いきなりの実戦にとまどう子供たちだったが、何とか敵を撃破することができた。 |
| ケイトの調査によって、ククトニアン(と謎の石板)に関する情報が、ようやく視聴者にも分かるようになってきます。どうやら単純な地球側の勧善懲悪の物語ではなさそうだ、とさりげなく思わせておいたところに、カチュアが登場します。彼女の告白は、視聴者はもちろん、ケイトをも驚かすのですが、それが紛れもない真実であることを、2人ともまだ知るよしがありません。このようにして、物語は16話に向けて、少しずつ動き出しているのです。 ロディたちの射撃訓練の様子を見て「そんなことをするとは聞いていないぞ!」と叫ぶスコットに「でしょうね」と微笑むクレア。何年もいっしょにいるだけあって、ちゃんと彼の性格は見抜いているんですね。バーツがカタパルトに乗るときの「バーツ、行きまーす!!」というのは、いうまでもなくファーストガンダムのパロディ。当時はとにかくあの言い回しが流行りました。バイファムの時代でもガンダムは残っているのだろうか。この謎は、意外なところで解けることになります。 後半に入ると、子供たちだけで初めての宇宙空間実戦シーンが登場しますが、RVの動き以上に、ウェアパペットの練習をしていたマキの活躍が印象的です。地味ながら、スコットの的確な指示も見事です。一方であのシャロンですらビーム砲を「撃てねーよ!」と叫んでしまう…戦争は、いつでも過酷なものです。 この回から始まるペンチとシャロンの関係が、ストーリー上では重要ではないけれども、バイファムの世界の中では重要な伏線となります。普段はおとなしいペンチの、あの猛烈な反発ぶりは、物語後半で開花する彼女の真の姿を暗示しているようです。しかし、パンツネタは延々と続くんですねぇ。 そしてエンディング。唐突に登場する宇宙船の残骸が、子供たちに暗い影を落とします。「寒そう」とつぶやくマキの姿が、とても印象的でした。 |
