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→上村
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| 脚本 | 平野靖士 | 絵コンテ | 鈴木行 |
| 演出 | 谷川史郎 | 作画監督 | 本橋秀之 |
| スコット | ロディ | バーツ | フレッド | ケンツ |
| ジミー | マルロ | クレア | マキ | カチュア |
| シャロン | ペンチ | ルチーナ | ボギー |
ゲストキャラクター(キャラクター紹介登場分以外)…なし
| マルロとルチーナのおちびさんたちは、年長組が忙しくてかまってくれないので二人で遊んでいた。二人はジェイナスの壁に落書きをしているときにうっかり火災報知機を鳴らしてしまう。その騒ぎのさなか、ケンツは巨大なバズーカ砲を見つけ、船外に出して発射することを思いついた。シャロンの工夫で高ゲタを取りつけたウェア・パペットに身を包んだケンツは、スコットをだまして宇宙に飛び出し、バズーカ砲を船外に引っ張り出した。 そのころ、ペンチは航法マニュアルを勉強しながら自動調理器をセットするときに、うっかり人数を133人とセットしてしまう。調理器から出てくる133人分もの食事に呆然とするスコットたち。ペンチはつい、仕事を手伝ってくれたマルロとルチーナのせいにしてしまう。ようやく調理器が止まったその時、ケンツがバズーカ砲をジェイナスにぶつけてしまい、食堂はまたまた大混乱になる。 相次ぐ事件にスコットはリーダーとしての自信をすっかり失っていた。スコットが、自分はもうキャプテンを降りると言おうとした瞬間、ブリッジにいたペンチが真相を話し始めた。みんなは悲しむペンチを慰める。子供たち13人だけでジェイナスを動かすのはやはり大変で、全員が疲れているのだった。突然、ジェイナスでディスコパーティーが始まった。たまにはストレスも発散しないといけない。怒るスコット、踊るクレアたち。 |
| いくら都合よく設定されているとはいえ、宇宙船を子供たちだけ(しかも本当に役に立つのはカチュア以上の9人)で動かすのはどう考えたって無理な話。そんな視聴者の考えを巧みに利用したユニークなエピソードです。リアルに表現すれば、あの状況の中ではおちびさん二人はただ泣きわめくだけでしょうが、彼らなりに役に立とう(または邪魔にならないようにしよう)とする様子に、ウソだとわかっていながらも引き込まれてしまいます。おちびさん二人が見る映画の中に一瞬だけガンダム(もどき)が挿入されたのが、当時話題となりました。ペンチが事前にカチュアに教習を受ける伏線もあり、一連の133人騒動は自然な描写になりました。お手伝いに食料庫に入るおちびさんたちの防寒具姿が可愛いかったですね。 怒るスコットをなだめ、おちびさんたちを上手にたしなめるのは、やっぱりバーツ。ところがケンツたちを怒りにいくときは「相手によるさ!」というあたりが愉快です。ケンツの悪事に手を貸すのは、もちろんシャロン。スコットに「愛してるよ」なんて茶々を入れるところなど、いいですね。食事を守るのに一番必死なのは、当然ジミー。そして例によって一人悩むスコットに気づくのは、やっぱりカチュア。ペンチのことになるとムキになるフレッド君の健気さも楽しめます。この頃になると、この場面で誰がどう振る舞うか分かってくるようになります。子供たちの個性がそれだけ見る側にも伝わってきているのだと思います。 あの高ゲタエピソードが今回も大活躍します。相変わらずのシャロンの器用さにも驚きます。ケンツのウェア・パペットに描かれたレッド・ベアのマークは、この後も何回か登場することになります。ニュートロン・バズーカの射出シーンはすばらしい出来映えでした。そしてケンツ軍曹の失敗に終わったこの訓練が、20話につながるのでした。 |
