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→上村
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| 脚本 | 星山博之 | 絵コンテ | 藤原良二 |
| 演出 | 藤原良二 | 作画監督 | 本橋秀之 |
| スコット | ロディ | バーツ | フレッド | ケンツ |
| ジミー | マルロ | クレア | マキ | カチュア |
| シャロン | ペンチ | ルチーナ | ローデン | ボギー |
| アデル…小野健一 | オペレーター…菅原淳一 |
| クラウド…稲葉実 |
| ジェイナスでは生活物資の不足が問題となっていた。少しでも事態を改善しようと、女の子たちは集まって下着を作ろうとしていた。そんな折、単独で航行しているジェイナスを不審に思った、地球軍の駆逐艦レーガンから通信が入ってきた。ジェイナスからの要領を得ない応答に業を煮やしたレーガンの艦長ローデン大佐から、プライオリティコール(軍の指揮官同士による最重要の会見)の要求がジェイナスに送られた。もし、ジェイナスが子供たちだけで航行していることが知られてしまうと、子供たちはジェイナスから降ろされて、地球へ強制送還されてしまうだろう。そこで、マキのアイデアで、スコットが変装してローデンと会見することになった。 ケンツの活躍もあって会見は順調だったが、フレッドの不注意でカメラがずれ、クレアの姿が映ってしまった。ローデンらはRVに乗ってジェイナスに乗り込んできた。ジェイナスを接収して子供たちは地球に送還するというローデンに、子供たちは必死に抵抗する。 子供たちが両親に会いたい一心で、敵の中継ステーションを破壊してここまでやってきた姿にうたれたローデンは、ジェイナスは特殊任務のため単独行動中であると後続部隊に伝え、子供たちがこれからもジェイナスを動かすことを認めたのだった。ジェイナスは途中までレーガンと行動をともにすることになり、待望の補給物資も後続部隊に要請された。 |
| 軍隊は常に組織で動くものなので、友軍とはいえ単独行動を取るジェイナスを不審に思うのは当然のことです(探知があってから徐々に情報が加わっていくというあたり、芸の細かい演出でした)。この辺りを理解している人には、今回のエピソードはけっこう興味深いものでしょう。あの歳でその辺りを承知しているケンツ軍曹、君は偉い!
それにしても、何で彼が誰何応答用の暗号(これは最高機密)を知っているんだろう。きっとお父さんがうっかりしゃべったんだろうな。 もちろん、ジェイナスをこのまま単独行動させる(しかも子供たちだけで!!)ことを認めることは、本当なら軍法会議で重罪です。それでもローデンがOKを出した理由は、決して命が惜しかったからではないはず(彼は命を捨ててでも、ジェイナスの無謀を止める義務がある)。このあたり、単純なようで意外と奥の深い話ではないでしょうか。それにしても、「レーガン」とは、時代を感じさせる設定です。「クラウド」というのは、この駆逐艦のメインコンピューターの愛称でした。 「ベルベルト・G・フォンシュタイン大佐」の変装ぶり(とみんなの持ち上げ方)には笑ってしまいました。クレアが口ひげを付けるシーンも二重マル。マキが物語を動かす役に回るのは、このエピソードが初めてですね。そして失敗した自分を責めるフレッド君を慰める子供たちが、とても優しいのです。そんな彼らだからこそジェイナスはここまでやってこれたのだと、つくづく思います。 冒頭、何も知らずにクレアたちの部屋へ入ったスコットの照れ方が面白かったですね。また、ジミーの持ってきた武器が初めて活躍することになったのですが、なぜ彼がそれを持ってきたのかを考えると、とても興味深いものがあります。 |
