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→上村
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| 脚本 | 星山博之 | 絵コンテ | 康村正一 |
| 演出 | 康村正一 | 作画監督 | 富沢雄三 |
| スコット | ロディ | バーツ | フレッド | ケンツ |
| ジミー | マルロ | クレア | マキ | カチュア |
| シャロン | ペンチ | ルチーナ | ボギー | ミューラァ |
| (ジェダの)副官…福士秀樹 | 兵士…鈴木勝美 |
| 上官…鈴木誠一 |
| 再び一緒になった13人の子供たちは、再会できた歓びを分かち合い、それぞれのやり方で互いに労をねぎらっていた。一方でボギーが何とか稼働しているものの、ジェイナスの破損はひどかった。ロディたちと合流できたことから、スコットは翌朝ジェイナスを離れることを決意した。 女の子たちはジェイナスとのお別れパーティーの準備を始めていた。ロディは自らの地上戦の経験をふまえて、バーツたちとジェイナスの外壁を利用してRV用の盾を製作した。ちょうどそのとき、偶然敵の捜索隊がジェイナスに接近してきた。ロディとバーツは迎撃に向かい、盾の効果もあって無事敵を撃破できた。しかし、ジェイナスが敵に知られるのも時間の問題となった。 その夜、盛大にお別れパーティーが開かれ、子供たちは久しぶりに楽しいひとときをすごした。翌朝、子供たちは3機のRV、それにトレーラーとバギーに分乗してジェイナスのもとを離れ、ジェダを探す旅に出た。トレーラーの中には守護神である石板を載せていた。 |
| 子供たちの再会とジェイナスとの別れがこの回のテーマなのですが、非常によくまとまったストーリーと要所を押さえた演出で、後半屈指のすばらしい出来だと思います。 何よりも強行着陸したジェイナスの描写がいい。傾いた壁(もはやバーチャルビューは働いていない)を伝い歩きするロディたちや誰もいないシャワールームに掛けてある洗濯物の角度が、ここが地上であることを雄弁に物語ってくれます。そしてボギーの台詞の絶妙な言い回し!! …彼女(声優がペンチと同一のため「彼女」と呼びます)は感情のないコンピューターとして設定されていますが、あの独特のイントネーションで聞こえてくるからこそ、普通の人間が話すと白々しい台詞も違った感動を呼んでくれるのかもしれません。 フレッドとロディ、シャロンとケンツ、そしてジミーとカチュア、それぞれが互いの無事を確かめあうシーンは、いかにも彼ららしい振舞いで私たちを安心させてくれます。冒頭でバーツがフレッドに話す「お前の兄貴はナニが…」は、6話を見た人には非常に意味深な台詞でしょう。それにしても、なんで他の子供たちまで笑うんだろう? この回、初めてミューラァという人物の存在(とククト軍の状況)が表に出てきます。彼の驚くべき素性がどのように物語に絡んでくるのか、放送当時はあれこれ想像したものですが、まさかあんなことになろうとは…。 ケンツとジミーが酔いつぶれたり、マルロとルチーナが晩酌ごっこをしたりと楽しい思い出を作ったパーティーも終わり、朝もやの中、いよいよ子供たちはジェイナスを後にします。ボギーが言ったように「楽しい旅行」とはならないであろことは、みんな承知しています。そんな思いも込めながら子供たちはそれぞれジェイナスを振り返りますが、ひとりスコットは前を向いたままなのです。今までになく大人びた彼の姿が、これからの旅の厳しさと、それに指揮官として立ち向かわねばならない彼の思いを、さりげなく伝えてくれているのだと思います。 |
