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→上村
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| 脚本 | 伊東恒久 | 絵コンテ | 藤原良二 |
| 演出 | 関田修 | 作画監督 | 富沢雄三 |
| スコット | ロディ | バーツ | フレッド | ケンツ |
| ジミー | マルロ | クレア | マキ | カチュア |
| シャロン | ペンチ | ルチーナ | ミューラァ | ジェダ |
| (ミューラァの)部下…鈴木勝美 | ガンテツ…加藤治 |
| 子供たちは、メルの父親から聞いた情報をもとに、両親たちがいると思われる収容所を目指していた。途中、荒野の中に廃墟の街を見つけたスコットたちは、休息もかねてそこでキャンプを張ることにする。ふとした拍子にスコットの荷物の中にエロ本を見つけたクレアは、すっかりスコットに不信感を抱いてしまう。一方のスコットもクレアの態度に落ち込んでいた。その夜、マキからクレアの様子がおかしいと聞いたバーツが懸命にとりなした結果、クレアは自分が誤解していたことを知り、スコットにとった態度を悔やんだ。 翌朝、子供たちを追跡してきたミューラァの部隊がキャンプを奇襲した。不意を突かれた子供たちは劣勢に立ってしまう。さらに強大な火力を誇るガンテツの部隊も攻撃に加わってきた。しかし、ガンテツはミューラァの命令を無視して勝手な攻撃を加えるため、戦闘体制が崩れてしまった。このため、ククト軍は救援に来たジェダたちの部隊にせん滅された。ミューラァのデュラッヘはロディのバイファムをあと一歩のところまで追い詰めながら、ジェダたちに捕らえられてしまう。連行される途中、バイファムから降りるパイロットを見たミューラァは、彼=ロディがまだ少年であることに気づき、愕然とする。 |
| 災難は忘れた頃にやってくるものです。スコットにとって今回の事件は(自分の不注意が元とはいえ)災難以外の何物でもありません。クレアの胸元に手を入れたことだって彼女を心配した結果だし、エロ本にしたってロディたちも見るから一緒に持っていただけだし…、と彼は本を燃やしながら思っていたに違いないのですが、クレアが詰め寄ったときにそれを口に出さなかったところは、エライ!
でも、ジャムをなめてニヤつく時に歯が輝くのは許さん!! でも、もっと偉いのはバーツ。いつもながら彼のとりなし方は天下一品ですね。ロディが彼の真似をしてもかえってクレアの反発を招くだけでしょうが、バーツが(自らをおとしめて)話すからこそ、クレアも聞く耳を持ったのでしょう。「スコットも見たいからあいつのかばんの中に入れた」とは言わずに、ただロディと苦笑いするだけのバーツの姿がいいんです。マキがクレアの変調を告げるシーンも含め、このエピソードは作品中でも一流の喜劇だといえるでしょう。 ストレス解消にビーム銃を打ち続けるクレア(うーん)を見ながら交わされるシャロンとペンチの会話も愉快です。この時点で2人は何が起こったのかを知っているわけですが、誰がそれを教えたのかは明白ですね。ペンチの大胆な発言にはさすがのシャロンも言葉を失います。フレッド君、頑張って見せてもらいなさい。 さて、終盤に登場するガンテツは、ディゾというARVを出すだけに登場したキャラとはいえ、その意味の無さが放映当時かなり話題になりました。あのARV、戦術的な発想はユニークなんですが、運用を間違えると悲劇ですな。そしてついにミューラァ勝利の瞬間が来た! と思いきや、彼は敗者に転落してしまいます。連行される彼の目に飛び込んできた屈託のないロディの笑顔! こうしてバイファムの物語は、男の戦いのドラマへと、様相を一変することになります。 そしてこの回再登場するもう一人の人物=ジェダによって、子供たちの世界は大きく変わることになります。久しぶりに大人の庇護を受ける中で、子供たちがどのように動いていくのか、次回以降のもう一つのポイントとなります。 |
