| こうして見ると、まさにバラ色百点満点の出来映えのようにも思えますが、不満が全くなかったかといえば、そうでもありません。 今回のライブ演奏では、ほとんどがシンセサイザー編曲の伴奏になっていたので、特に「小さい秋みつけた」をはじめとするアコースティック系の曲にとっては、本来の魅力が多少削られてしまい、少々残念でした。また、「手紙」の演奏がカットされてしまったのは、実に惜しい! これまでNHKでアンジェラ・アキが全曲をノーカットで演奏する機会は恐らく一度もなかったはずで、この特番はまさに格好の機会だったのですが、うーん。細かい話ではありますが、「WAになっておどろう」の振り付けは、あの懐かしいオリジナルの方が嬉しかったなぁ。あと、司会進行にはもう一工夫あってもよかったんじゃないだろうか…。などなど。 これらの不満の大半は、今回の特番を製作する上ではやむを得なかった部分が大半だろうと、大人の視線では分かります。また、この特番を見た子どもたちにとっては、ここで取り上げた事柄の大半は恐らく全然関係のないこと、若しくは理解不能のことでしょう。そういう点では、私個人の単なる愚痴なのかもしれません。 でも、「みんなのうた」という番組が、こういう所までかなり意識して作り込まれてきたことも事実であり、特番においても可能な限り意識してほしかったな、という思いが、今も私には残っています。 |
| こうしたマイナス面はあったにせよ、全体的なパフォーマンスそのものはきわめてハイレベルで、作品の魅力を十分に表現できていたと、私は思います。また、「音楽と映像の競演」という、「みんなのうた」の理念をきちんと生かした演出を徹底していたのもすばらしい。もし次の機会があるのなら、今度はどんなアーティストが、どんな曲を聴かせてくれることになるんだろう。そんな想像を可能にさせてくれた。このことが私には嬉しいのです。 出演者の皆さん、お疲れさまでした&ありがとうございました。皆さんの熱演に心からの拍手を送るものです。パチパチパチ。 |
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