テーマ分類	青春・友情	曲の様式	POPS
これまでのロングバージョンは、比較的幅広い年代をカバーできる曲を選んできたが、3曲目となるこの曲では、声優シンガー國府田マリ子を起用するという大胆な手法で、一気に聞かせる対象を絞ってきた。まさに典型的な現代J-POPといった趣の曲には拒絶反応を示す「みんなのうた」ファンも多く、製作サイドとしては大冒険だったかもしれない。もっとも、曲そのものは丁寧に作られており、好感が持てる。特に、コーダに入ってからの連続したメロディーによるクライマックスは、上手く練られた歌詞と共に、旋律もみずみずしさと若さに溢れていて楽しい。これで歌い手にもう少し歌唱力があれば、というのはちょっと酷か。

映像作者	大井文雄
映像分類	CG+実写映像(屋外)
冒頭から、典型的な大井文雄の世界が展開される。それが頂点に達しようとしたとき、突然画面は雨の街角を編集した実写映像に変化。最後は歌詞をイメージして、大海原の上空を舞うシーンで幕を閉じる。標準以上の出来映えであるが、ちょっと実写に頼りすぎている点が残念。個人的には、せっかく大井のアニメなんだから、その世界をもっと堪能したかった。