みんなのうた・ロングバージョン02

2.ロングバージョンってどんな曲?

さて、いきなり自明のものとして登場した「ロングバージョン」という単語ですが、いったいどんな曲を指すのか、念のためここで再確認しておきます。

みんなのうたにおけるロングバージョンとは、「５分間の放送時間枠を独占して、通常よりも長く演奏される曲」のことです。当たり前といえばそれまでなのですが、一応定義しておきます。
実際には５分の間にもタイトル表示などの時間があるため、ロングバージョンの曲に与えられる正味の時間は、およそ4分40秒（280秒）程度になります。それでも、通常の曲では2分15秒（135秒）からせいぜい2分40秒（160秒）が限界になりますので、かなり長い時間演奏していることになります。かつてのシングルレコードにはちょうどお手ごろな時間です。そしてもちろん、現在のシングルCDにも(カラオケ版も収録すれば)ぴったりの時間だといえるでしょう。
番組上の制約が元とはいえ、この絶妙な演奏時間こそが、「ロングバージョン」を独特のものとしている要因の一つになるのですが、これについては後で論じることにします。

こうしてみると、見事に個性豊かな曲が並んでいることが分かります。私にはそれと同時に、これまでの「みんなのうた」の作品とはどこかちょっと違う、何かを感じるような気もします。その何かを、これから探してみることにしましょう。

曲名	初放送	曲名	初放送
WAになっておどろう	97-4/5	秋唄	98-10/11
さとうきび畑(リメイク)	97-8/9	ヒピディ・ホプディ・バンプ	98-12/1
雨のちスペシャル	97-10/11	泣かないで	99-4/5
E-WaH-OH	97-12/1	ホーハイホー	99-6/7
空のコーラス	98-4/5	この胸おいで	99-10/11
僕は君の涙	98-6/7	りんごの木の下で	99-12/1
会いにいくの。	98-8/9	だけど I LOVE YOU	00-2/3
愛だったんだよ	98-8/9


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なくせないのがあったんだよ--ロングバージョンの功罪--