のっけからどうでもいいことですが、当ページのゲストキャラの枠が足らなくなってしまうほど、今回は大量のキャラクターが登場しています。誰が考えたのか「あい まい みい」という安直なネーミングには爆笑してしまいます。でも、店内にはちゃんと3人のプロフィールが掲示されているあたり、芸が細かい(3人とも19歳というのがすごい設定ですが)。でも3サイズの記載がないあたり、さすがはNHK(ん?)。
さて、商売敵が1件現れてわずか2日で店を畳もうかと悩むケンの父は、ちょっと短気すぎませんかと言いたいところですが、毎日の稼ぎが全てである小売業や飲食業の皆さんにとって、お客様がごっそり抜けてしまうという事実の重みは、想像するに余りあります。もっとも満塁軒の場合、いいお得意様に恵まれている上、味も上々と来れば、結果がどうなるか最初から分かりきったもの…とはなかなか行かないところが、お約束とはいえハラハラさせてくれます。あのキップのいい親父の口調があそこまでしんみり来てしまうと、さすがのケンも困ってしまいます。
でも、ここでまたまた勇之助がナイスアイデアを提案して、事態は大きく動きます。日本人はどうしてああも「行列」に弱いんだろう、という疑問はさておき、先生方やあずきの母たちまで参加した行列作戦は、見事に功を奏します。久々にいきいきと腕を振るうケンの父の姿にみんな安心していたら…、と事態は二転三転するのですが、このあたりは江戸っ子なケンの父と、なんとか店を続けてもらいたいお得意様(とケン)の思いがぶつかって、きちんと見せ場を作ってくれます。
そして翌日、雨の中満塁軒を見に来た勇之助とあずきがとても輝いて見えます。オレのことはなんでもお見通しなんだな、と勇之助に感心されるあずきは、ちょっと得意顔だったりして、とても微笑ましい。満塁軒の騒動を恋物語にくっつけるのはちょっと強引だとは思うのですが、この二人を見ていると、まぁいいかと思ってしまいます。そしてもう一人、画面には登場しなかったかおるが、いじらしくていいですね。
さて、「あい まい みい」店内のシークエンスは、なかなか見応えがありました。ラーメン屋に予約席というだけで笑えますが、そこに登場するのがヨーコ様ご一行というのがいかにもといった感じです。そこに強引に誘われてしまった勇之助が、見るからに面白くないと言った風情で椅子に座っているあたり、彼も自分の気持ちをストレートに出すようになったのかな? それに全然気づかないヨーコにもびっくりですが。そこの開店記念腕時計をもらうために、親戚を殺してしまったまことはなかなかたいした奴です。事情を知らずに喜ぶトモちゃんの姿がちょっぴり哀れだったりして…。
でも、満塁軒は本当にいいお客様に恵まれて幸せです。今回の一件は良い刺激でしょう。ちなみにスープは豚骨ですので、お好きな方はぜひどうぞ。 |
