「あずきちゃん」第67話
みのりの秋!
みかん狩りでドッキリ
| 脚本 | 雪室俊一 | 絵コンテ | さかいあきお |
| 演出 | 神田直人 | 作画監督 | 渡辺和夫 |
| あずき | 勇之助 | ヨーコ | ケン | まこと | だいず |
| ☆ | ◎ | ◇ | ◇ | ☆ | ◇ |
| ジダマ | かおる | トモちゃん | 多胡先生 | あずき母 | あずき父 |
| ◇ | ◇ | ◇ | ◇ | ◇ | ◇ |
| キャラ | 声優 | キャラ | 声優 |
| ◎香月先生 | 篠原恵美 | 先生の父 | 鈴木清信 |
| 先生の母 | 深雪さなえ | 男子生徒 | 東さおり |
| アイキャッチ | だいず | 髪飾り | 橙・ピンク |
| 学校行事 | 特になし | 教室の習字 | 稲刈り |
| 給食主菜 | なし | 満塁軒 | なし |
| 交換日記 | なし | ユイ | 勇之助と散歩 |
| 次回予告 | えぇ!? 勇之助くん、紙おむつなんてどうするの!? | ||
| 香月先生が怪我をして学校を休んだ。ヨーコが土曜日に西伊豆の先生の家に見舞いに行こうと言い出し、勇之助達を誘う。外されたあずきは面白くない。その土曜日、野山家も西伊豆にみかん狩り旅行に行くことになった。ふとしたきっかけであずき達は香月先生に出会う。あずきはそこで先生がお見舞いを断ったことを聞き、勇之助とヨーコが明日デートするのでは、と不安に感じる。日曜日、まことが家族に先生の見舞いに向かい、彼を探しに勇之助とケンもやって来て、香月先生は振り舞わされっぱなし。あずき達は先生の家の畑でみかん狩りをしていたが、そこに勇之助達がやってきた! はしゃぐあずきは脚立から落ちて足をくじいてしまうが、夕焼けの帰り道を勇之助におんぶされて、幸せだった。 |
| 久々に香月先生がフューチャーされるお話です。で、例によってまことが大活躍する(笑)お話でもあります。 それはともかく、着任1年目にして子供たちからこれだけ愛される先生って、本当にすばらしい。きれいな顔立ちは男の子の憧れの的ですが、さりげないファッションセンスの良さ(この作品でこんな話をするのもなんですが、先生のファッションは決して派手ではないけど、なかなか魅力的ですよね)で女の子にも人気が高いようで…ただし、ジダマとヨーコは除く…というところが、実に楽しい。 ところが、その先生が「木から落ちた」という意外な展開に子供たちは驚きます。ケンとまことのリアクションが傑作ですね。ここで、このアクシデントをなんとか勇之助とのデートに結び付けたいというヨーコの作戦が、物語のスタートラインとなります。 偶然に偶然が重なって、あずきの家族は香月先生の家に着いてしまいます(あずきの父はけっこう運転が上手になったんですね)。翌日はヨーコ達が先生のお見舞いに、と思っていたあずきですが、お断りしたという先生の言葉に、ちょっぴり複雑な思いです。夜の民宿でひとり悶々とするあずきの姿は、まさに嫉妬に燃える女そのもの(笑)! 勇之助、うなされていないだろうか…? しかし、ここでまことがやってくれることで、事態は大きく動きます。もしだいずと父が港で釣りをしていなかったら、彼の運命がどうなっていたのか、考え出すときりがありません。先生とそのお母さんを間違えたり、勝手に先生の家の電話を取ったり、あげくの果てに先生に雷を落とされたり、と今回のまことはまさにハチャメチャで、それに振り回された先生にはお気の毒としか言いようがありません。 でも、2日前にわざわざトモちゃんに付き合ってもらってお見舞いの花を選んで、当日は自分の体調より花のしおれぐらいを気にするなんて、まことは彼なりに先生のことを気遣っているんですね。彼はその力加減をちょっと間違っただけなのです。 そして、彼の間違えのおかげで、あずきはみかん畑の向こうに勇之助の姿を見ることができました。あずきのはしゃぎっぷりはまるで子供で(実際子供なんですが)、見ていて恥ずかしくなるぐらい…と思っていると、あぁやっちゃった!! でも、その後の「おんぶ」を描くために、これまでの全ての物語があったのかと思うと、その壮大な仕掛けに、ちょっと驚いてしまいます。「疲れたら代わろうか」と勇之助に声をかけるあずきの父に、「余計なことは言わない方がいい」と諭す(!)ケンが、なんとも憎いヤツなのです。それを自然と受け止めてくれるあずきの家族が、みかん色の空の中、本当に幸せに見えていました。 なお、今回の動画は外国スタッフに外注されているのですが、ちょっと拙い描画を絶妙の色指定と背景がフォローして、他の回と遜色ない仕上がりになっている点にも、注目したいと思います。 |
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