22世紀、人類は地球を離れてコロニーで生活していた。14歳の少女ルナ達は、木星への修学旅行の初日に宇宙嵐に巻き込まれてしまった。避難シャトルで見知らぬ惑星に不時着した7人と猫型ロボット1匹は、自分たちだけで生き抜こうとする。江口寿史原案のキャラクターが魅力的な、SFタッチの「漂流もの」作品。最近では珍しい完全オリジナル作品である点も注目。2003年からETVにて放送中。監督:矢野雄一郎、アニメーション制作:マッド・ハウス／テレコム・アニメーションフィルム。

まず最初に、最近では珍しい完全オリジナル作品という点で、NHKの心意気を買いたい。一見シンプルな構成と表現がすばらしく、安心して楽しむことができます。綿密な計算の元で極力無駄を省いた演出がテンポよく、私達を素直に作品世界にいざなってくれます。 典型的な「漂流もの」作品であり、個人的にはどうしても「バイファム」と重ねてしまうのですが、キャラクターの成長が魅力という点では一致するものの、物語の語り口などには一味違う魅力が生まれつつあるように感じます。現在放送中の作品ですが、今後の展開に期待して、この機会で取り上げてみたいと思います。 →もう少し詳しく →作品終盤を迎えて…おっと!! (2004.1-8)

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