Fairy Princess MINKY MOMO 魔法のプリンセス・ミンキーモモ 第42話 間違いだらけの大作戦

ゲストキャラクター

オスカー	飯塚昭三	ボトム大佐	田口昴
兵士(A)	山崎哲也	兵士(B)	村田則男
ジェーン	大塚知子	通信兵	古田信幸
少将	亀山助清	コンピューター	幹本雄之

今回のパパ(P)とママ(M) P:熊の風疹治療でモラレスクワへ M:少将に応対

モモの魔法(変身) 猫語よ判れ! パイロットになぁれ! 爆弾技師になぁれ!

今回の王様(K)と王妃様(Q) K:地球の運命を案じる Q:王様に事の真相を聞いて驚く

ペンダントが光った理由

地球の危機を救った。

今回のハッピーティア

ガーネット(1月の誕生石。勝利、友愛、真実)。

アメジスト(2月の誕生石。高貴、誠実、楽しい夢)。

モチャ

モチャ

モモ

モチャ

スロット

モモ

モモ

モチャ

モモ

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ものがたり
どこかの町(基地)→爆撃機

オスカー将軍の猫(ジェーン)が奇病にかかってしまいますが、あいにくモモのパパはモラレスクワに出張中でした。代わりにモモが手当てを試みますが、猫は息が止まってしまいます。それを見たオスカーは「猫が死んだ!」と司令部への緊急電話に叫んでしまいますが、実はその言葉はモラレスクワを爆撃する最高機密指令の暗号だったのです。さっそく爆撃機が発進準備を始めました。 猫はモモの治療で何とか息を吹き返しましたが、モモはモチャーが見つけたモラレスクワ行きの飛行機(爆撃機)で猫をパパのもとに連れていこうと決意します。モモたちが乗った爆撃機が基地を発進したとき、オスカーはようやく自分の過ちに気づきますが、「猫が死んだ」作戦は一度発令されると中止できないことを知り、愕然となります。 爆撃機の機長ボトム大佐は、機内で見つかったモモたちに作戦のことを教えます。驚くモモが「猫が生きている」と言っても、オスカーから「作戦が間違いだった」という通信が入っても、ボトムは耳を貸しません。 敵の戦闘機の攻撃をかわした爆撃機は、モラレスクワへ接近します。モモはパイロットに変身して、ボトムを気絶させて自ら操縦しようとしますが、誤って爆弾の自爆装置を押してしまいます。モモはやむなくボトムの前で爆弾技師に変身して、間一髪で落下する爆弾の爆発を止めることができました。無事基地に帰還したモモは、ボトムが落下のショックでモモの変身の記憶を無くしているのを知って安心したのでした。

ほうがんのこだわり

「モモ」の中で第30話と並ぶスラップスティック超大巨篇は、ハッピーティアを2個同時に王冠にはめるという離れ技まで決めてしまいます。画面の前に座る私は、ただモモが活躍(?)する様を見つめる他ありませんでした。 そもそも、将軍の猫が死にかかったぐらいでこれほど大騒ぎするどこかの国って、やっぱりまともじゃないですよ。それに、爆撃機を操縦するボトム大佐もとんでもない奇人だし。そのくせ、ママは自分の国と(パパのいる)あっちの連邦共和国がにらみ合っていることを知らないようだし、なんか物語の歯車がかみ合わないんだよな…。そのかみ合っていない所こそがこの回が名作たる所以なのですが、私たちはその流れに完全に飲まれてしまい、それが「本当はおかしいんだ」ということすらもはや気づきません。 お気づきのように、ここに住む人たちのキャパティシーの広さが「モモ」の世界を成立させてきた最大の要素であり、またそんな世界だったからこそ、モモは私たちに夢や希望を与えるために活躍することができたのです。これまでにそれだけの世界観の描写があったからこそ、この回は「モモ」の中で描かれることができたのです。この回こそは、それまで築き上げてきた「モモ」の世界が極めた一つの金字塔なのでしょう。 …とまぁ堅い話はほどほどにして、今回も大暴走気味の作画陣がこの荒唐無稽なストーリーに一段と狂い咲きの花を添えてくれたことは間違いないでしょう。とりわけ、「逆噴射(当時、羽田沖の飛行機事故の記憶はまだ鮮明でした)!」から始まる一連のシークエンスは、「モモ」を代表する名アクションシーンですね。そんな中でも、主翼にすっくと立ち上がるとき、そして撃墜される戦闘機を見つめるときのモモの表情は、私たちにモモの本当の思いを教えてくれます。こうした描写が物語を引き締めてくれます。 あと、オスカー将軍には助演男優賞のオスカーをさしあげたいぐらいですね。彼がティッシュを取ろうとするシーンは、チャップリンの映画を見るようで笑えました。