- ケンツ軍曹…やっぱり兵隊さんに助けてもらうのが一番だぜ! …と、思っていたんだけど、あのときは…
- バーツ…別に他人に頼ろうと思ったわけじゃない。だけど、オレたちがいるこの星は戦場なんだ。オレたち子供がちんたら生きていけるほど甘いところじゃないんだ。そう思ったから、地球軍に救援を求めようと思ったのさ。まさかあんな結末になるなんて、思ってもみなかったさ。
- クレア…ロディのいうとおり、地上はどこも危険だけど、私たちだけで宇宙に行くなんてとてもできそうにないって、そう思ったの。だからバーツたちと一緒に行くことにしたんだけど…。なんとか私たちをまとめようと頑張ったスコットを、少しでも手伝うべきだったんだわ。
- マキ…ロディってときどき無鉄砲なところがあるじゃない。この時はバーツのいう方が正しいと思ったの。あんな結果になったのはバーツのせいじゃない。ただ、あの経験なしに、アタイたちは宇宙に行くことでまとまることはなかったと思うんだ。
- ロディ…あの時は、みんな自分の好きな道を選べばいいと思っていた。スコットの考えは甘いと思ったし、バーツたちが出発したのを聞いてもあまり気にも留めなかった。気にしてなかったんだ!
- スコット…どうしてみんな自分勝手なことばかりするんだ。僕の言う事がどうして分かってくれないんだ! それでも、バーツたちが無事ジワイメルウに到着することを、僕も祈っていた。そうすればロディたちをなんとか説得できるような気がしたからさ。あの通信が入るまでは…
- ケイト…トラックが出てすぐ、ロディ達を置いてきたことを後悔したわ。でも、みんなそれぞれの考えで決断したことを私が強引に変えることなんて出来やしない。でも、大人としてはそうすべきだったのかもしれない。だけど、結果は私の考えが誤っていたことになり、今頃私達は…。
作中で子供たちが決定的に分裂した、特異な事件です。そこで、当サイトでは、バーツたちが出発する行為を、後の戦闘とは切り離した単独の任務として取り上げることにしました。
お気づきの通り、今回の各キャラクターのコメントは、全てが終わった後に語ってもらったものです。移動中に話を聞くなんてことはできないですから。
ケイトが自分と異なる選択をしたことで意気地になるロディですが、まだこの時点では彼の心は自分の感情を受け入れることができません。一方のケイトが何を考えていたのか、作中ではほとんど触れられません。おそらくこの任務を境に、「大人の責任」という意識がケイトに重くのしかかるようになったと、筆者は想像します。
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