最初に、真空空間内でのARVの爆発程度で、RVが吹き飛ばされて残骸に挟まってしまうという現象は、現実にはあり得ないことを確認しておきます。もちろん猛烈な爆発ガスの放散でRVは移動しますが、RVを「高速に」吹き飛ばすほどのエネルギーは持っていないはずです(時間に余裕のある方は、RVの諸元をもとに実際に計算されるといいでしょう。秒速数百キロ単位の速度が爆発ガスに必要となります)。 さて、敵の待ち伏せ作戦は初動では成功を収めたかに見えますが、RV2機を残骸の外に逃がしてしまうという重大な作戦ミスを犯してしまい、子供たちは勝利を得るきっかけを得ることができました。これでケンツがもう少し上手く戦闘できれば、子供たちはもっと楽に勝利を収めることができたはずです。 一方、残骸内にとり残されたロディは、敵のARVに苦戦を強いられます。画面を見ればお分かりの通り、このARVガッシュは接近戦闘を念頭に置いた兵装が充実しており、そのような兵装を持たないバイファムは、有効な対抗手段がありません。結局白兵戦でのわずかな機動力の差と、破片でARVを串刺しにするという機転が功を奏して、辛うじてロディが勝利を収めました。 今回のもう一つの重要な点は、カチュアが自らの意志で直接戦闘に参加したことです。そのドラマ性について述べるのはこのコーナーの趣旨ではありませんので省略しますが、実はケンツよりカチュアの方が先に具体的な戦果を上げていたという事実を、指摘しておきたいと思います…あれだけ何度も戦闘シーンに登場しながら、ケンツ軍曹はまだ何も撃破していなかったのです。 |
|
|
|
|
|
