任務036

敵の中継基地最接近まであと数時間。敵からの超遠距離ビーム砲射撃が続く→スコットが倒れたため、カチュアをキャプテン代理に→ロディを編隊長として、バイファム7・ネオファム・PF(マキ)・ニュートロンバズーカ(ケンツ)出撃→攻撃開始位置まで、あと322秒。ジェイナスから不明な波動が出ているのにカチュア気づく。→有視界領域に進入。敵基地から機影出現→ルザルガ×3接近。ロケット弾発射。→バイファムとネオファムは横列に、PFは右側面へ→ロディがルザルガ1撃破(戦果でバーツと対立)→ルザルガが上方から攻撃→ニュートロンバズーカが大きく前進。敵基地からビーム攻撃受けるが当たらない。→ロディたち混戦→ケンツがバズーカを発射、命中。敵基地爆破→ロディたち後退戦へ移行。RV2機が後衛に就く→上方からルザルガ×2が攻撃。1機はPFを追尾へ→スコットが復帰。クレアとペンチを砲座に→バーツ達挟撃される→スコットの指示でロディが空域突破→PFがミサイル発射、ルザルガ×1撃破。→PFとバズーカの回収開始→J砲座が掩護射撃開始、ARVは第3警戒空域まで後退→全員の回収完了

ケンツ軍曹…へへっ、どうだい、オレ様のニュートンバズーカの腕前は! 前にキャプテンにこってり絞られたけど、ちゃんと役に立ったじゃないか。これでジェイナスの行く手も安泰だい! …だけど、スコットって、あれでちゃんと指揮官やってたんだって、オレ気づかなかったぜ。
ロディ…使える物はみんな使って、なんとか敵の中継基地も撃破することができた。でも、ただ攻撃するだけじゃだめなんだな。
バーツ…まったくだ。…いや、カチュアがだめだったんじゃなくて、スコットがすごいのさ。やっこさんいつの間にか、立派なキャプテンになってたってことさ。
マキ…ケンツがどんどん前に出ていっちゃったから、アタイ心配だったよ。どうもアイツったら中継基地の大きさに見とれていたらしいんだ。
クレア…実は私、ジェイナスのビーム砲を撃つのは今日が始めてで、かなり力んでたみたい。「撃ちます!」なんていつの間に言ってたのかしら?
ペンチ…私もビーム砲撃つなんて初めてだったの。みんな大変だったし、スコットさんに言われて、もう無我夢中だったわ。
スコット…皆が無事なのを見ると、何だか安心したよ。せっかくだから、もう一眠りさせてもらうよ。
カチュア…もう、本当にどうしていいか分からなくなってしまって…。スコットさんがいつもこの席で難しい顔をしている理由が、私よく分かったわ。あと、あの不思議な波のことなんだけど、いつ報告しようかしら。

作品前半で子供たちが行った戦闘のうち、もっとも大規模な作戦となりました。敵基地の大きさからして、もっと多数の迎撃があってもよさそうなものですが、前線から離れているため守備隊の規模が小さかったのか、はたまたカチュアの見つけた「波」の影響なのか、迎撃に出てきたARVはわずか3機(とおそらく増援でもう1機)のみであり、これが子供たちの作戦の成功に大きく関わりました。
基地の爆破が成功し、後退戦に入るとき、ケンツとマキを先行させてRVが後衛に就くというのは、とても理にかなった行動であり、子供たちはすっかり戦闘慣れしているようです。ただ、位置データなどの情報を母艦(ジェイナス)から取得しないといけないことがネックとなり、ロディたちは窮地に陥ります。彼らを指示すべきカチュアには、この混乱ぶりはあまりにも荷が重すぎました。それを救ったのが急遽任務に復帰したスコットなのですが、彼の指示がどこまで的確だったかは、実は画面上では判然としません。ただ、彼の明快な指示がロディたちに一定の判断基準を与えたことは確かで、それが子供たちの帰還を導いたのかもしれません。
最後に細かいことをいくつか。画面には直接描かれませんが、今回がペンチにとって初めての戦闘任務になりました。ケンツ軍曹は攻撃開始地点を逸脱するという、重大な軍紀違反を犯しています。ロディたちの後退戦が混乱したのは、実は彼の責任かもしれないのですが、まぁ、文字どおりこの作品上最大の戦果を上げたわけですから、ここは大目に見てあげるべきでしょう。実は、今回のケンツの出撃は、彼が初めて戦闘記録に記載される戦果を収めた記念すべきものだったのです。なお、敵基地の爆発で爆風がニュートロンバズーカを吹き飛ばすという描写がありますが、もちろんデタラメです。それにしても、あのバズーカ、すごい威力ですなぁ…。


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バイファム・戦闘日誌

任務番号 036 (第20話)

任務部隊

子供たち(地球軍練習艦ジェイナス)

ククト第三軍

戦闘結果

子供たち

ククト第三軍

任務経過

任務コメント