- ケンツ軍曹…あのスコットさんのドライブテクニックはすごかったよ。改めて我らがキャプテンだって見直しました次第であります。また、ロディさんの冷静な射撃も見事だった。あの二人がいれば、敵の宇宙船なんてチョロいもんよ。今回、オイラの出番はなかったけど、いつかきっと、敵をやっつけてやる!
- スコット…目の前でバーツ達の乗ったトラックがやられたから、後はもう無我夢中で…。え? 格好良かったって? そ、そうかなぁ。い、いや、そんなことじゃなくて、みんなが無事にアゾレックまで戻れたことが大切なんだ。それに、もう僕たちは逃げるだけでは生きていけないんだ。
- ロディ…いやあ、スコットの操縦には驚いた。アイツでもやるときはやるんだって。攻撃のチャンスが1回しかないので、僕も緊張したけど、スコットに負けられないと思ったし。でも、ちゃんと命中して安心したよ。
- バーツ…あの二人には、正直驚いたよ。それにスコットのヤツ、たいしたもんだぜ。ケンツやペンチたちもオレのことを本当に心配してくれていたし、みんないい仲間だと改めて思ったぜ。
- ケイト…スコットたちが私達を心配して駆けつけてくれて、本当に嬉しかった。私だけではどうすることもできないことがたくさんあるけど、でもこの子たちに助けられながら、ここまでやって来れたんだわ。地球軍があてにならなくなった今となっては、やはりジェイナスに戻らざるをえないのだけど、私達だけで本当に大丈夫なのかしら。
スコットがキャプテンシーを確立した、あまりにも有名な場面です。他のコーナー(例えばこちら)でもさんざん述べていますので、ここでの紹介は最小限に抑える方がいいでしょう。
バーツ達が敵の襲撃を受ける可能性があるからと、ジープに対空ミサイルを装備したロディの予測が、見事に的中します。また、このミサイルの操作が極めて簡単かつ高性能だった(強力なホーミング能力があり、しかも最低射程距離が短い)というご都合主義も、この場面が自然に成立するのに欠かせません。それをダメだというつもりはなく、こういう形で物語が進むのを楽しみたいと思います。
ところで、この任務は作中で初めて「攻撃出撃」に分類されるものです。その意味するところの重さを考えるとき、思わず身が震えます。成り行きとはいえ、もう逃げるだけでは生き延びることができないという事実を、子供たちは思い知らされました。
無事アゾレックに帰還し、食堂でくつろぐ子供たちとケイトですが、最後にスコットは一人思いを巡らせます。彼の拳に込められた思いがどれほどのものだったか、そしてそれすら如何に甘いものであったか。私達はこれから知ることになります。
|
